03 キャスター 2輪か4輪か

壊れにくいのは2輪? 使いやすいのは4輪?
音も気になるキャスター問題

最近の新しい製品のほとんどが4輪自在のキャスターを搭載しています。
でも、男性に人気のタイプやビジネス仕様のタイプ、
またおしゃれなブランドのデザインがすてきなものにはまだまだ2輪キャスターのものが多いんです。

2輪キャスターと4輪キャスターを迷う方の中には、デザインが気に入った製品が2輪だった、というケースが多いのでは!?
そこで、キャスターの2輪タイプと4輪タイプのそれぞれのメリット・デメリット、特徴をまとめてみます。

2輪、4輪を比べる前に、まずキャスターのこと

2輪と4輪を比較する前に、キャスター自体のことを知っておくと、より比べやすくなります。
スーツケースやキャリーバッグのキャスターには以下のような定説があります。

[スーツケースキャスターの定説]

1.大きさ
大きいほうが同じ回転数で長い距離を進めるので、摩耗が少ない。

2.音
素材が柔らかく、キャスターの数は少ないほうが静か。

3.耐久性・破損
スーツケースやキャリーバッグで一番壊れやすく摩耗しやすい部分がキャスターです。
また、一番破損しやすいシーンは飛行機で預け入れした際です。空港職員に思いっきり乱暴に投げられたり、他の荷物とぶつかりあったりするからです。
なので、スーツケースやキャリーバッグの本体はできるだけ突起部分がないほうがいいのです。
そのため、本体で一番突起しているキャスターは、破損のことを考えると、あまり大きくないほうがいい、ということになります。
ただ、1の理由で一定の大きさはあったほうがいい、ということにもなります。
やみくもにキャスターの大きさを謳っているものには注意が必要です。

4.キャスターの質
スーツケース・キャリーバッグ本体の価格に比例します。すべてがそうとは言えませんが、やはりそれなりの値段のするものは、素材やつくりのいいキャスターが使われています。

これを踏まえたうえで・・・
2輪と4輪自在のそれぞれのメリット・デメリットは次のとおりです!

 

2輪キャスターと4輪自在キャスター、それぞれのメリット・デメリット

それぞれの詳しい特徴とおすすめ使用シーン

耐久性や走行の安定感を求める方に
キャスターが2輪のタイプは、スーツケース本体の背中側に半ば内蔵された形でキャスターが付いています。
そのため、突出している部分が少なく、飛行機で預けた際にキャスター部分が破損する恐れが少なくなります。
また、突起部分が少なく済む、ということは大きいキャスターを使えるということになるので、2輪タイプのスーツケース・キャリーバッグのキャスターは耐久性が比較的高くなります。

道の悪いところでも使いやすい
大きいキャスターが固定された状態で一方向に進むので、走行が安定します。
そのため、道の悪い地域やヨーロッパ等石畳の多い街を移動するときに向いています。

また、中の荷物に衝撃が伝わりにくいので、パソコンなどデリケートなものを収納する際におおすすめです。
ビジネス仕様のスーツケースやキャリーバッグに2輪タイプが多いのはこのためです。

ただ、一方向にしか進めないので、改札を通るときや人混みの中では不便に感じてしまいます。
また、常に斜めに引くことになるので、安くて質の悪い製品の中には、設計が甘く、斜めに引いたときにボディが地面に擦ってしまう、ということもあるので注意が必要です。

2輪は見た目がスマート!?
機能には関係ないですが・・・
2輪タイプは、本体の背中側にキャスターを固定すればいいので、スーツケースやキャリーバッグの底に厚みを必要としません。
そのため、マチが薄めのスマートなすっきりしたデザインの製品にすることができるのです。
なので、しゅっとしててかっこいい、と思うデザインの製品には2輪のタイプが多いんですよ。

トリオ クルーニートランクキャリー


■ 定価:¥32,400(30L) / ¥36,720(44L)

■ 素材:ポリカーボネート、ABS樹脂混合
■ 2年保証

おすすめポイント

1.日本国内の職人が一つ一つ丹念に作ったスーツケース
2.ヴィンテージステッカーでオリジナルにカスタマイズ!
3.トランク型、2輪ならではのスマートなデザイン


 

ラクラク、使いやすい!
4輪自在のスーツケース・キャリーバッグは、とにかく走行が楽ちんです。
2輪タイプと4輪タイプ両方使ったことのある管理人としては、使い勝手は4輪タイプをおすすめします。
2輪タイプにはできない縦走行が可能なので、人混みや改札を通るとき、駅や空港でちょっとした買い物をする際に狭い通路をちょこちょこ動くときに、とても楽なのです。

つくりとしては、スーツケース・キャリーバッグの本体の底に4つのキャスターを付けるので、あまり大きなキャスターは使用できません。
2輪タイプに比べてキャスターが小さいので、同じ走行距離でも回転数が多くなり、摩耗しやすくなります。

音が気になる!?
回転数が多いことに加え、キャスターの数も多いので、地面への接地回数・個数が増え、音がうるさくなります。
固定されず、自在に動くつくりになっているのでキャスターが安定しないのも、音がうるさくなる原因です。
同じ4輪タイプのスーツケース・キャリーでも、立てた状態(4つのキャスターすべてを使った状態)と、斜めにした状態(背中側の2つのキャスターのみを使った状態)で引いたときの音の鳴り具合が違うのは、こういったことが原因なんですね。

また、キャスターが小さく固定されていないので、道の悪いところや凹凸の ある道路には向きません。
でも、とっても使いやすいので、あまりにも道の悪いところを何キロも移動する、ということでなければ、特に女性には4輪自在キャスターがおすすめです!

[バーマス]BERMAS スーツケース PRESTIGEII

  ■ 価格:¥20,520(34L) / ¥24,840(49L) / ¥27,000(83L)
  ■ 素材:ポリカーボネートプラス

  おすすめポイント

  1.また強度がアップした上下2段のダブルファスナーを使用することにより、ファスナーでも安全で強度のあるキャリーに仕上     がっています。
2.キャスターはWキャスターを採用し、安定した走行で思い荷物を軽く運ぶことができます。
3.3層構造のポリカーボネイトプラスを採用し、かつてない強度と軽量化を実現。