日本人なら一度は見ておきたい神社・お寺10選

日本人なら一度は見ておきたい神社・お寺10選

伊勢神宮


代々の天皇陛下が神事を執り行う、日本の頂点とも言える神社。
拝殿や本殿など、殆どの建物は、無垢の木材と茅葺で造られており、二十年に一度、建て替えの神事「式年遷宮」があります。
何度も訪れれば、白木の香り立つ新しい拝殿から、ゆっくりと古びていく様を見守ってゆけます。
遠くて一度しか行けそうにない、という方には、特に遷宮の直前をおすすめします。
茅葺屋根など草に覆われ、土に還りかけています。その様子には、もののけ姫のラストのような神秘を感じます。
生と死を拝む、そこに小難しい神学は必要ありません。
神社巡りの玄人も、お若い素人も胸を打たれる、伊勢神宮です。
本式の参拝順序では、日帰りでは収まらないため、必ず一泊する必要があります。
また、徒歩で巡れる距離に多数の神社が点在しており、神社好きなら「あそこも、ここも」とハシゴしたくなること必須です。

公式サイト:http://www.isejingu.or.jp/

出雲大社

 

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天津神に真っ先に帰順した、先見の明ある国津神、大国主大神を祀る神社。
こげ茶色を基調とした拝殿、太い注連縄、日本海の潮風。伊勢神宮を「清廉潔白」とするなら、出雲大社は「剛毅木訥」です。
「神無月」に全国の神々が集うのが、ここ出雲大社。ここから、縁結び神社としても人気です。
出雲大社の権宮司さんと(元)皇族の典子様とのご結婚も、話題になりましたね。
境内にカフェがあり、駅も近く、有名どころながら小ぢんまりした旅程を組めるのも魅力的。北陸新幹線が開通したのも、嬉しいところです。
参道の松並木、日本海の波を被る県道、上質な屋根瓦の並ぶ街並みなど、近隣には写真映えするスポットが盛りだくさん。
自分だけのベストポジションを探して、散策するのも楽しいものです。

公式サイト:http://www.izumooyashiro.or.jp/

富士山本宮浅間大社

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富士山信仰の本宮。真っ赤な鳥居と富士山のツーショットが撮れる、ベストスポットです。
富士山からの湧水をたたえる湧玉池と、真っ赤な拝殿が見どころ。美しさに秀でた神社です。
不死の霊山を拝む、という分かりやすさから、スピリチュアル初心者を連れていくのにうってつけ。

また、湧玉池では湧水を汲ませていただくことができます。
カルキの臭いも無い美味しい軟水で、お茶やコーヒーを淹れるのが特におすすめです。
大社の向かいにあるお宮横丁では、有名B級グルメの富士宮焼きそばが食べられます。

公式サイト:http://www.fuji-hongu.or.jp/

久能山東照宮

 

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戦国好き必見! 日光ではない方の東照宮。
徳川家康が、自身が眠る日光の他に、わざわざ指定して建てさせたのが、ここ日本平の久能山。
天下平定したとはいえ、秀吉のように一代で終わってしまわぬように、と、西の都に睨みを利かせる意味で、この地を選んだと伝えられます。
戦国時代には山城として、大いに活躍した久能山。海岸ギリギリに迫り出した高地、馬で駆け上がるのが困難な、急な石段に、真裏には「屏風谷」と呼ばれる崖。
堅牢な守りで、家康の戦を支えました。
城攻め気分で石段を登るも良し、日本平からロープウェイで行くも良し。
お参りの後は、プラモデルの製作工場が奉納した「久能山東照宮ガンダム」をチェック!
歴史好きなら、日本最古の西洋式時計が収蔵される、久能山東照宮博物館も外せません。
日光に比べると、交通の便も知名度もいまいちな久能山東照宮。
しかし、じゃないほうの東照宮、にしておくにはもったいない面白さがあります。今のうちに足を運んで、悦に浸るのはいかがでしょうか。

公式サイト:https://www.toshogu.or.jp/

築地本願寺

 

R.Hotterさん(@r_hotter_0713)がシェアした投稿 -

お寺の固定概念を覆す! 目新しいものが見たい時におすすめです。
東京都、築地市場にほど近い築地本願寺。なんと、石造りのお寺です。
ぱっと見たところはアンコールワット、中に入ればパイプオルガン、しかし香ってくるのはお線香。
イワシの頭も信心からといいますが、寺社の形がなんであろうと信心があればお寺はお寺である、ということなのでしょう。
パイプオルガンの演奏付きの法事が行われることもあるので、ご旅行の際には情報収集を怠りなく。

公式サイト:http://tsukijihongwanji.jp/

浅草寺


「雷門」の赤提灯で有名な、浅草寺。
所狭しと並ぶ仲見世、日本最古の遊園地「花やしき」、揚げまんじゅうの食べ歩きなどが見どころ。
お寺の参拝が数少ない「娯楽」だった江戸時代の名残か、俗っぽい賑わいがあります。
浅草寺参りの楽しみは、周辺の探索です。まず地下鉄から下りれば、大都会の片側二車線道路。
お寺近くの商店街には、江戸時代から続く天ぷら屋さん。日が暮れれば、飲み屋の屋台。
神田川方面に足を伸ばせば、スカイツリーが望めます。
シンボルの雷門の周囲には、犬の散歩中のおじさんや、スターバックスのコーヒーを片手に持った外国人など、様々な人々が集います。
俗っぽいお寺詣り、たまにはいかがでしょうか?

公式サイト:http://www.senso-ji.jp/

天社土御門神道本庁

 

Abure Tsuchimikadoさん(@armbrains)がシェアした投稿 -


安倍清明の陰陽道を受け継ぐ、土御門家の本部です。
仏教のお寺も神道の神社も、等しく拝んでしまう日本人。その思想の根幹とも言える陰陽道に触れてみませんか?
神社らしい社殿等は無く、四色の鳥居が囲む「天壇」のみがあります。ここで、陰陽師の末裔が、陰陽道に基づいた神事を執り行っています。
ご祈祷や占いの依頼も受け付けているので、ご興味がおありの方はお問い合わせください。

公式サイト:http://tsuchimikado.ehoh.net/

永平寺

 

柴田祐子さん(@yusm00)がシェアした投稿 -


禅宗の総本山、精進料理を確立した場所、そして修行寺でもあります。
厳しいイメージの反面、広く見学者を受け入れています。建物が全て渡り廊下で繋がっており、雨でも安心して見学できます。
また、座禅・写経の体験、お勤めへの参加もできます。
参籠(さんろう)という、一泊二日の修行体験コースもあります。永平寺の精進料理を頂けるのは、参籠のみです。
更に深い修行を望まれるなら、三泊四日のコースもあります。こちらは、修行僧の方々と同じスケジュールになりますので、まずは一泊二日コースを体験してから、ご検討下さい。
最も権威あるお寺でプチ修行、なんと贅沢なことでしょう!

公式サイト:https://daihonzan-eiheiji.com/

高野山

 

kenさん(@kyoto_fan_jp)がシェアした投稿 -


空海が今も生きて祈り続けている、という伝説を持つ聖地。こちらは、真言宗のお寺です。
乾燥しがちな立地から火事が絶えず、長い歴史の中で「全ての建物が無事でいる」状態が少ない高野山ですが、なんと2017年現在、山門の建て替えが済んだため、幻の「完全な高野山」が見られます。
高野山では、禅宗とは違う形の瞑想「阿字観」、仏教の考えを取り入れた生け花「華道高野山」などが体験できます。ここでしか味わえない、貴重な体験です。

お土産はもちろん、高野山発祥の高野豆腐で決まりですね。

公式サイト:https://www.koyasan.or.jp/

最後の一つ

日本人なら一度は見ておきたい神社・お寺選、最後の一つは「あなたの地元の神社・菩提寺」です。
遠くへ旅して1/日本中 としてお参りするより、1/この町 としてお参りする方が、ご利益あるかもしれませんよ。
特に神道では、それぞれの土地に「地域を守る神様」が存在するという考え方があります。
有名な神社仏閣を巡るのも良いことですが、旅行が叶うには日々の暮らしの安定が必要です。
当たり前の日常に感謝を込めて、一番身近な神様・仏様をお参りしましょう。
狭い日本のこと、寂れたお寺に戦国武将所縁の品が残っていたり、意外な逸話が伝えられているものです。きっと、面白い発見があることでしょう。
引っ越してきた土地だから、お墓も遠いし氏神様も縁が無い、なんて方も、大丈夫。
「産土神」という神様は、血縁や名字に囚われず、「そこに住む人」を守護する神様です。
まずは、地域名のついた神社を訪ねてみましょう。

最後に

有名な神社仏閣は、時期によって大変混み合い、また、一部見学不可になることもあります。
お盆やお正月はもちろん、伊勢神宮では六十年分の功徳が得られる「おかげ年」など、予期せぬ祭事が入ることも。
いつでも門戸を開いているイメージもありますが、確実にお参りするためには、事前の情報収集は必須です。

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