【門司港レトロ】旅情あふれる赤レンガの街を歩く

【門司港レトロ】旅情あふれる赤レンガの街を歩く

皆さんが「最高の旅」に求めるのはなんでしょうか。絶景?グルメ?それともエンタメ?もちろんそれぞれ「正解!」ですが、あえてひとつだけ挙げるとすれば、それは「旅情」ではないでしょうか。

ということで、今回は旅情あふれる赤レンガの街・門司港の「門司港レトロ」エリアをご案内します!

 

流通・交易の中心だった門司港

門司港は、福岡県北九州市門司区にあるベイエリアです。港が開かれたのは明治時代で、九州の鉄道のスタート地点でもあります。

門司港は国際交易港として広く知られ、八幡製鐵所(現・新日鉄住金)の鉄と、筑豊地方から採掘された石炭は、門司港を通じて日本全国に流通し、文明開化・殖産興業を支えたのです。また国鉄の門司港駅は、東京や大阪などの大都市の駅に比肩する重要な駅と位置づけられました。明治から大正、昭和初期にかけて、門司港エリアは産業と文化の一大中心地として大いに栄え、ハイカラでモダンな建築物もたくさん建てられました。

 

”門司港レトロ”として再生!

しかし1970年代後半、オイルショックの影響で高度経済成長期が終わると、門司港の経済的な重要性は低下します。また関門トンネル、関門橋の開通で本州と九州が直接行き来できるようになったことで、交通の要地としての地位も失うことになります。

このままではいけない!と北九州市の行政と民間が手を組んでスタートしたのが「門司港レトロ構想」。明治から昭和初期にかけて建てられたモダン建築物を整備・移築し、観光スポット「門司港レトロ」エリアとして再生させました。現在門司港駅を中心にした「門司港レトロ」エリアには国内外から多くの観光客が足を運んでいます。

 

門司港レトロを形づくるロマンティックな建物群

ではさっそく、門司港レトロの主な建築物を見ていきましょう!

JR門司港駅

門司港駅

まずは門司港の陸の玄関口、「JR門司港駅」。1914年に開業し、1988年には鉄道駅として初めて国の重要文化財に指定されました。老朽化のため改修工事を行い、2019年にグランドオープン。門司港レトロの新しい顔として親しまれています。

旧門司三井倶楽部

旧門司三井倶楽部

続いて「旧門司三井倶楽部」。三井物産の社交場として1921年に建てられました。木材としっくい、レンガなどを巧みに組み合わせたヨーロッパの伝統建築法を用いて建てられ、あのアルバート・アインシュタイン博士が宿泊したことも。「旧門司三井倶楽部」の移築が、門司港レトロ事業のきっかけとなりました。

旧門司税関

旧門司税関

こちらは「旧門司税関」。貿易港としての門司港を象徴する建物で、1912年に建てられたものを1994年に再建しました。カフェや門司税関の展示資料室があり、3階は展望室です。

旧大阪商船

旧大阪商船

「旧大阪商船」。1917年に建てられた大阪商船門司支店の建物を修築しました。八角形の塔屋と屋上のドームは非常に印象的で、当時の門司を代表する建物のひとつです。

ブルーウィングもじ

ブルーウィングもじ

ブルーウィングもじ

 

ちょっと趣向を変えて、現代の建築物をご紹介しましょう。「ブルーウィングもじ」は、全国でも最大級の「歩行者専用はね橋」。1時間に1回、遊覧船の出入港に合わせて開閉します。「恋人の聖地」にも認定された人気スポットです。

大連友好記念館(旧国際友好記念図書館)

大連友好記念館

「大連友好記念館(旧国際友好記念図書館)」は、かつて門司港と国際航路で結ばれ交流が盛んだった中国・大連市との友好都市協定締結を記念した建物です。1902年にロシア帝国が大連市に建設した「東清鉄道汽船事務所」をそっくり複製したもの。1階部分にはレトロな中華料理レストランも。

 

空と海から門司港レトロの魅力に触れる

さて、赤レンガのロマンあふれる「門司港レトロ」エリアですが、一部の写真にちょっと場違いに見える現代建築物が写っていたことにお気づきでしょうか。トップの写真と、「大連友好記念館(旧国際友好記念図書館)」のバックにそびえているのは、高層マンション「レトロハイマート」。日本を代表する建築家黒川紀章氏の設計です。最上階にあたる31階は「門司港レトロ展望室」として観光客に開放されています(有料)。高さ103メートル、周囲340°をぐるりと見渡す景色は絶景!

門司港レトロ展望室

本州と九州を結ぶ関門橋。関門海峡には、一日あたり700隻の船が行き交います。

門司港レトロエリアを見下ろします。画面下が旧門司税関、右にブルーウィングもじ。上に旧門司三井倶楽部、奥に門司港駅があります。右上の桟橋からは、対岸の山口県下関市や武蔵と小次郎の決闘で知られる巌流島行きの渡船が発着します。

今回は晴天の昼間に訪問しましたが、門司港レトロは夜景スポットとしても人気。北九州市は「日本新三大夜景都市」に認定されましたが、「門司港レトロ展望室」もそのひとつ。日が落ちてからの訪問もオススメ!

 

ちょっと船に乗り込み、対岸の山口県へ!

門司港レトロ展望室

「門司港レトロ展望室」から見ていると、門司港から出た連絡船が対岸の下関市へと向かう様子がよく見えます。「これは、行っちゃうしかないか!」ということで、所要時間5分の船旅に出ることに。

乗船場

乗船場で切符を買うと、ほとんど路線バスのノリで乗船。※運賃は大人400円・子供200円(片道)です。

関門橋 

波しぶきを上げて疾走!関門橋がすぐ横に見えるダイナミックな景色が魅力ですが、それを堪能する間もなくあっさり下関着。本州と九州、いわば「別の島」ですが、その近さを改めて実感できます。

下関市

対岸の下関市にもレトロな建物が点在。下関名物のフグに舌鼓を打ってもよし、明治維新関係の史跡めぐりもよし。楽しめるスポット満載です。

 

おトクなバスチケットで気軽に観光

今回の取材で利用したのは、西鉄バスの「ふくふくレトロきっぷ」(http://www.nishitetsu.jp/bus/highwaybus/jousha/fukufukuretro.html)。福岡(博多・天神)〜小倉までの高速バス、小倉〜門司港レトロまでの路線バス、門司港レトロ〜下関までの連絡船、下関〜福岡(博多・天神)までの高速バスがセットで2,780円(大人1名)というオトクなチケットです。門司港レトロエリアでのさまざまな特典もあり、門司港レトロ観光には最適ですよ。

 

いかがでしたか。歴史の重みを感じさせる建物群と、海峡を行き交う船、そしてダイナミックな関門橋が織りなす風景は魅力たっぷり。「焼きカレー」や「ふぐフライ」などグルメも楽しめる門司港観光に、出かけてみてはどうでしょうか。

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