手ぬぐい
そして、もう一つ持っていて役に立つもの。それは手ぬぐいです。
結露が一杯ついた冷たいペットボトル。可愛いペットボトルホルダーはたくさん販売されていますが、私はいつも手ぬぐい。
ペットボトルが空になって役目を終えると、ただの布に戻ってくれるからです。
そしてその布はカバンの中に入れておくだけで、役にたちます。
旅行に行く時に持つバッグは決まっていて、軽くて薄くてとても使い勝手のいいショルダーなのですが、ものすごく雨に弱い。
バッグ本体そのものは、薄いビニール製で、驚くほど速く乾くのですが、ひどい雨の場合、中まできっちり浸み込んでバッグの中味がとんでもないことに。
入れていたチケット、パンフレット類はヨレヨレのビリビリ。文庫本もくったりで、乾くとバリバリのパリパリになってしまいました。
そんな時は、折りたたんだ手ぬぐいの間に紙類は挟んでおく。そうすればよほど嵐でもない限り乗り切れます。
手ぬぐいでなく、ビニールシートをいれておけば尚協力。
ただビニールシートは地面に敷くという用途以外は使い道がなく、はてしなくかさばる。
しかしひとくちに手ぬぐいといっても、いろいろで、粗品でもらったものなんかだとペランペランのスケスケで、あまり意味がありません。
和小物なんかの店で売っているかわいいものだと、高くても1000円出せば質のいいのが買える。
さきほど文庫本の被害の話をしましたが、私は手ぬぐいで文庫本カバーを作っています。
飛行機や電車の中での時間つぶしに文庫本は必須。本の濡れ汚れを防ぐ(特に借りたものなど)と共に、時にはそのままハンカチ代わりに使ったりします。
以前、モーレツに暑い夏の日差しの下、長時間屋外にいなければいけなかった時のこと。
帽子は被っているものの、半袖から出る腕はジリジリと焼ける感覚。日焼け止めの効力も汗とともに流れ落ちて行く不安。
そこで手ぬぐいの両端を水で濡らして肩からかけてみました。手ぬぐいはその長ーい形状から、腕をしっかり覆ってくれます。ひんやりと冷たく気持ちいい。
ショールだとこれはできない。ようするに雑に使えるのです。タオルも好きで割とよく使用しますが、難点はホテルで洗うとなかなか乾かない。
旅先では、すぐに乾くというのは、何かにつけて重要です。
普段、通勤に手ぬぐいを肩からかけて歩いていたら、ちょっと問題ですが、旅先というのがネック。
旅の恥はかき捨ての論理で、少しでも軽く、楽に手っ取り早くをモットーに、活躍してくれる吸水性の高くて強い味方たちです。