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日本酒 好きは要チェック!「店舗限定」「取扱い注意」の旨いお酒たち3選

注文の多い料理店ならぬ、注文の多い日本酒たち。「要チェック」「要冷蔵」なお酒を紹介します。

注文の多い!?旨い日本酒たち

日本酒はお好きですか?秋も深まるこの時期は「しぼりたて」のお酒も増えるうまい季節です。足を使ってでかけてみると思わぬ発見や美味しいお酒に出会えることも。少し冷えたこんな季節はこんな鮮度に満ちた旨い味に出会えます。熱燗も美味しくなるこの季節、ぜひ楽しんでみてください。

さて今回紹介するのはそんな美味しい日本酒の中でも「蔵があるのに蔵の売店では販売していないお酒」「飲み方に注意書きがたくさんあるお酒」「新潟産なのに新潟では販売していないお酒」とどれをとってもちょっと厄介な手のかかるお酒。しかもどれも”要冷蔵”のお札付き。味わうまでにはちょっと手のかかる注文の多い料理店、ならぬ日本酒です。要注意なお酒ですが、味わえれば文句無しの粒ぞろい。日本酒好きは要チェックです。近くにお越しの際はぜひ寄ってみてはいかがでしょう。

浜松駅の駅ビル限定。蔵出し生原酒 を目の前でボトル詰め!

浜松の銘酒・花の舞酒蔵の蔵出し生原酒は試飲してほしい理由とは!?

さて、この花の舞酒蔵のお酒。ここではぜひ蔵出し生原酒 をぜひ味わっていただきたい!
実はこのお酒、静岡県は浜松駅の駅ビルで販売しています。なにが驚きかというと蔵でも販売されていない限定のお酒でMAYONE EKIMACHI WEST(メイワンエキマチウエスト)という駅ビルの小さな店舗でしか買えないお酒なんです。

MAYONE(メイワン)は浜松の駅ビル。大きな商業施設は流行を取り入れたファッションブランドやさまざまな飲食店が揃っています。美味しい浜松餃子のお店もあるんですよ!お土産物屋が並ぶ中に花の舞酒蔵の店舗があります。

売店の雰囲気、佇まいは駅ビルのお土産コーナーとそれほど変わりません。とにかくその場でバーカウンターのように飲むようにはできていないので何倍も飲むということはできないので、はじめはちょっと驚きます。けれど、試飲をさせてもらうと、明らかに生原酒の美味しさそのまま体験できるんです。「これは旨い!これにしよう」試飲で味わったら、その場でサーバーでボトルに注いでくれて封印。これは見た目にもうれしいサービスです。

とってもデリケートな生原酒が見せる2つの顔

生原酒なのでアルコール度数は多少強いんですがその場でぜひ試飲をしてほしいのにはわけがあるんです。その理由は持ち帰って次に飲む頃には違う味わいに変化する可能性が高いんです!

まず試飲をするとその芳醇な柔らかさが口いっぱいに広がります。次にお家でいただくころには別の顔をするお酒なんです。

繰り返しになりますが、ここが生原酒の難しいところ。試飲したときと次に開封するときは味わいが若干変わります。(生原酒ならではの味の変化なんだとおもいます。)静岡から東京まで持ち帰った頃には夏時期で保冷剤を入れて持ち帰り、その日の夜に開封しましたが、だいぶ飲みくちの辛口が強く感じられました。

買って帰ったらおいしくなかったというはなしではなくこのふたつの違いを楽しめるところにこのお酒の楽しさを見つけてしまったんです!!辛さの奥にまた深い味わいがひろがって、美味しいことには変わらないんですが、これが日本酒のすごいところですね。ふたつの表情を見たようでした。だから、この違いを感じてもらうためにもぜひとも試飲してみてくださいね。

花の舞 蔵出し生原酒の特徴

◯ 造り:純米吟醸
◯ 原材料:米(静岡県産山田錦100%)・米麹(静岡県産米山田錦100%)
◯ 精米歩合:55%
◯ アルコール分:18度〜19℃未満
▷ チェックポイント:駅ビル内の店舗でしか販売していない・要冷蔵・味が変化しやすいので必ず試飲をしてほしい

花の舞
住所: 静岡県浜松市中区砂山町6-1(メイワン駅ビル1F)
電話: 053-457-4855
営業時間:8:00~21:00

福来たる福酒は「泡吹く」スパークリング。傾けた味わいも楽しい!

ダテじゃない旨さ!縁起良いだるまラベルはあなどれない!

創業1767年。実に250年以上も前に創業した今代司酒造さん。歴史あるとても古い酒蔵です。歴史ある酒蔵と「伝統を守り抜く」印象がありますがそこがこの酒蔵のおもしろいところ。日本酒の美味しさや楽しさを少しでも多くのひとに知ってもらいたいという試みから、さまざまな企業コラボをしているんです。例えば、最近ではGINZA6にあるTSUTAYAとアートコラボをしてお酒を作っていたり、横浜DeNAベイスターズと提携して女性向けのオリジナル純米吟醸生酒を作ってみたりと、その美味しさだけでなくお酒をきっかけとして多くの方のつながりを作っている、それが現在の今代司酒造取り組みなんです。
新潟駅から歩いていける酒蔵ということもあって酒蔵見学に訪れる方も多いこの酒蔵。ぜひお近くに行かれた際はのぞいてみてくださいね。
デザインも面白いお酒 があって中には鯉のパッケージを模してグッドデザイン賞を取ったお酒 なんていうのもあるのでこちらもぜひ要チェックです。

さて、今回紹介するのは2015年にIWCというロンドンで開催されたワインコンペティションのSAKE部門 スパークリング部でブロンズ賞を受賞したお酒『福酒 』です。ネーミングからしてなんとも縁起良いですね。だるまの絵柄のラベルです。願掛けに片目を入れていただくお酒というのも乙なもの。外国の方へのプレゼントにもおすすめです。

 

実はこのお酒、『瓶内発酵』のお酒で開封すると“吹く”お酒 なんです。"吹く”と“福”でかけているなんてシャレがきいていますね。

さて、さらっと『瓶内発酵』と書いてしまいましたがもうちょっとご紹介しましょう。最近流行りのこのシャンパンのようなシュワシュワとした日本酒。実は、福酒 は人工的に炭酸を入れて作っているわけではないんです。アルコール発酵が止まらない状態の火入れをしていない、まさに「生」の状態で瓶詰めをしたものなんです。二次発酵が生んだこのシュワシュワ感が楽しめるんです。

二次発酵酒の福酒。「保存」と「開栓時」に注意しましょう

二次発酵酒は保存方法がとても肝心。なによりも発酵が続いて日本酒が生きている状態なんです。だから、要冷蔵で保存してください。
発酵がすすんでしまうと栓が抜けて吹きこぼれてしまうのでしっかり冷やすことが大切なんです。

それから、開封時に底の濁りを起こしたくなるかもしれませんが、一度目はボトルは逆さにはしないこと。開栓するときはキャップをはじめは半分ほどまで緩めて、二度に分けて開栓します。

と、いろいろ注意点が多いお酒なんですが、味わいは文句無しの美味しさが味わえます。甘酒のように甘さがあるわけではなくすっきりとした辛口です。そのうえ米の濃醇さを感じられるので、豊かな美味しさを楽しめます。食事にも合う美味しさです。ボトルを傾けるごとに底に溜まっている麹が目を覚ますので二杯、三杯と注ぐごとにその味わいの違いも楽しめます。

福酒 スパークリング 純米生酒の特徴
◯ 造り:発泡性純米酒
◯ 原材料名:米(国産)米麹(国産米) 原料米:新潟県産米100%使用

◯ 精米歩合:65%
◯ アルコール分:15度
▷ チェックポイント:要冷蔵・開栓時は逆さにしない・開栓のキャップをゆっくりあける

今代司酒造(イマヨツカサシュゾウ)
住所: 新潟県新潟市中央区鏡が岡1番1号
電話: 025-245-3231
営業時間:9:00~17:00(年中無休)

若い杜氏の作る荷札酒。繊細な香り豊かな味わいを愉しむ

これが治験的に生まれた旨さ!?奇跡が生み出した味わいは見逃せない!

加茂錦酒蔵もまた120年を超える歴史のある蔵。けれどこの蔵ちょっとしたドラマがあって、10年ほど前に倒産の危機を迎えます。それを受け継いだのが今杜氏をしている田中雄一さんの父親が譲り受けることになります。新潟は銘菓、亀田製菓の醤油を醸造していたため醸造技術のある父親が受け継ぎました。しかし酒蔵としてやっていくには研究が必要で、あるとき獺祭を呑んで研究をしてたところ、息子である田中雄一さんがその研究中にその酒を一緒に味わいます。これまで酒屋で一気飲みをしたりして二日酔いになったりして苦手だったお酒のイメージがその一口で払拭!日本酒の本当の美味しさを味わって虜になります。それまでは大学でアプリの制作など電子工学を勉強していたそうなんですが、大学をやめ家族の反対を押し切って蔵入りします。日本酒の魅力にどっぷりとハマってしまうんですね。

杜氏として四年。まだ24歳と若い彼ですが生み出すお酒がこれまた若さとはかけ離れた品のある味わいと評判なんです。その名も『荷札酒』。ボトルの商品ラベルがひとつずつ同じ規格の札にハンコを押して行き手作りなんですが、これがまたセンスがいい。製造年や、樽のNo.品種などひとつずつ標本のようにラベリングしてあるんですが、デザイン性があってすてきです。実はこのスタイルになったのも理由があってお酒をまだ治験的に作っているからなんだそう。温度の変化、麹の変化、さまざまな変化を観察で得た美味しさをボトルに表示しているんです。
まだ、どんなお酒を作っていこうと決まっていないそうで、さまざまな美味しさに出会いながらその出会いを表現して販売しています。

酒蔵がある新潟では味わえない..!?日本酒

この荷札酒 ですが、実は新潟県ではまだ販売していません。以下の特約店でしか販売していないので要チェックです!売切れの可能性もあるのでまずはお問い合わせください。↓こんな風にお店で出会えたらラッキーですね。

 

荷札酒 純米大吟醸の販売特約店

北海道

さくらもと商店
〒064-0810 札幌市中央区南10条西7丁目4-3
Tel.011-521-2078(地図を見る)

宮城県

カネタケ青木商店
〒983-0023 宮城県仙台市太白区鹿野一丁目7-16
Tel.022-247-4626(地図を見る)

齋林本店

〒983-0023 宮城県仙台市太白区鹿野一丁目7-16
Tel.022-247-4626(地図を見る)

埼玉県

株式会社マツザキ

〒350-1156 埼玉県川越市中福547番地
Tel.049-243-4022(中福店)(地図を見る)

千葉県

madeya(いまでや)

〒260-0801 千葉市中央区仁戸名町714-4
Tel.043-264-1439(地図を見る)

東京都

はせがわ酒店

亀戸店
〒136-0071 東京都江東区亀戸1-18-12
Tel.03-5875-0404
※都内6店舗あり。くわしくはHPをごらんください。

ふくはら酒店

〒110-0016 東京都台東区台東3-6-8
Tel.03-3831-2235(地図を見る)

栄屋長谷商店

〒183-0053 東京都府中市天神町1-25-17
Tel.042-360-9009(地図を見る)

神奈川県

田島屋酒店

〒236-0042 神奈川県横浜市金沢区釜利谷東2-16-34
Tel.045-781-9100(地図を見る)

望月商店

〒243-0014 神奈川県厚木市旭町3-17-27
Tel.046-228-2567(地図を見る)

長野県

酒乃生坂屋

〒387-0007 長野県千曲市大字屋代1852-1
Tel.026-272-0143(地図を見る)

福井県

越前酒乃店はやし

本店
〒915-0827 福井県越前市平和町12-13
Tel.0778-22-1281 (地図を見る)
※福井県内に店舗あり。くわしくはHPをごらんください。

岐阜県

酒の浪漫亭

〒503-0644 岐阜県海津市海津町深浜68−1
Tel.0584-53-1939(地図を見る)

愛知県

酒泉洞堀一

〒451-0053 愛知県名古屋市西区枇杷島3-19-22
Tel.052-531-0290(地図を見る)

大阪府

掬正

〒589-0006 大阪狭山市 金剛 1-7-8
Tel.072-366-6660(地図を見る)

京都府

酒の専門店きたむら

〒614-8055 京都府八幡市八幡柿ケ谷14-111
Tel.075-982-8935(地図を見る)

兵庫県

すみの酒店

〒653-0876 兵庫県神戸市長田区花山町2-1-27
Tel.078-611-1470(地図を見る)

岡山県

ワインショップ武田

ワインと地酒 武田 岡山新保店
〒700-0945 岡山県岡山市南区新保1130−1
Tel.086-801-7650(地図を見る)
※岡山県内に店舗あり。詳しくはHPをごらんください。

広島県

大和屋酒舗

胡蝶本店
〒730-0021 広島県広島市中区胡町4-3
Tel.082-241-5660
※他店舗あり。くわしくはHPをごらんください。

熊本県

たちばな酒店

〒862-0965 熊本県熊本市南区田井島3丁目9-7
Tel.096-379-0787(地図を見る)

加茂錦酒造 荷札酒 生詰原酒 純米大吟醸 ver6.6 の特徴

◯ 造り:純米大吟醸
◯ 原材料名:米(国産)、米麹(国産米)使用米:麹米:山田錦 掛米:秋田酒こまち
◯ 精米歩合:50%
◯ アルコール分:15度(原酒)
▷ チェックポイント:要冷蔵・特約店のみ販売

これなら手軽に味わえる!amazonで見つけた銘酒たち

福酒

福酒 発泡にごり純米生酒(720ml)【日本酒/新潟県/今代司酒造】
¥1,735

冷蔵が大事なお酒なのでぜひ通販が活用できるものは活用してください!重い荷物を抱えなくていいですもんね。
父の日や敬老の日、お世話になった方へのプレゼントにもピッタリです。この味わいをぜひ家族や仲の良いかたと集まる席に!

今代司シリーズ、おすすめは発泡にごり純米生酒です。

荷札酒

加茂錦 純米大吟醸 荷札酒 雄町50 しぼりたて 無濾過生原酒 720ml
¥ 4,627

柔らかいタッチ、ふわりとした軽やかな味わいの広がりが面白いです。エアリー&シルキー、どこまでも優しく、重々しい重厚感とは無縁の雄町酒です。個性を感じさせつつバランスを備えた純米大吟醸を是非お楽しみ下さい。

荷札酒

加茂錦 純米大吟醸 荷札酒 雄町50 しぼりたて 無濾過原酒 1800ml
¥ 7,497

加茂錦 純米大吟醸荷札酒の1800ml。じっくりたっぷり味わえるのはこの一本でしょう。お一人で静かにぐいとやるのも良し。わたしは大切な仲間と語らいながら味わいたいです...

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は歴史ある酒蔵の作る酒本来の旨さがわかる純米生酒を紹介しました。面白い味わい、そして口当たりをぜひ体感してほしい3つのお酒です。どのお酒も生きた美味しさを味わってほしいので「冷蔵第一」でお楽しみください。いろいろ注意書きはありますが、手がかかるほどかわいいものです。麹の旨味を存分に味わってみてくださいね。

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