冬の京都の底冷えは半端ない!
てことでちょっとひるんでしまう季節になってきました。
しかし冬しか見られない景観、冬が一番おいしい食べ物、冬ならではのイベントなど、けっこう冬を楽しめるのも京都にはたくさん!
冬の京都を満喫できる情報をご紹介します。
京都の冬はどこでも絶景
寒いというより冷えるという言葉がぴったりの京都は、どの観光スポットへ行っても、花もないし紅葉もないし寒々しい限りの景色ですが、ひとたび雪が降ろうものなら、その景色は一変します。
雪に覆われた京都は、どこへいっても息を飲む美しさ。
選ぶということができないほど、本当にどこへ行っても絵になるのです。
雪景色おススメは全部!といいたいところですが、あえていくつか選んでみました。
金閣寺
おススメ雪景色というと必ずとりあげられる場所。
辺りが真っ白になる中、金色の建物が埋もれるように雪をかぶっている姿は、まるで夢のような景色。誰もかれもカメラ、カメラ、カメラです。
私が金閣寺の雪に遭遇したのはもう十年以上前になりますが、やはりその美しさは完璧でした。どちらかというとピカピカの金閣寺より、渋めの銀閣寺の方が好きだったのですが、雪をかぶったことによっていつもの金色が上品に見えたのです。雪は静けさをもたらしますが、音のない世界はまるで絵のようで、やはり圧倒的な迫力の金閣寺でした。
南禅寺
南禅寺といえば紅葉の名所です。あたり一面の真っ赤なもみじは迫力満点です。
一方で、紅葉の名所は冬は当然木はハゲハゲになるわけですから、寒々しいことこのうえない。
が、しかしここも雪が降ったとたん変身します。
南禅寺の建物は金閣寺と違って古い木の建物。どちらかというと色のない世界です。そこに雪が積もるとなんともいえずいい味の景色に。
またハゲハゲの木たちが雪を受け止め、花のように雪を咲かせる様は絶景。まさに雪に映える南禅寺です。
化野念仏寺
木も金色の建物も何もない、ただあるのは石だけ。石仏が静かにたたずむ化野念仏寺は通常特殊ともいえる景観です。多くの無縁仏が葬られているまさにここは千年以上前からのお墓。ちょっと怖いとか不気味という感想も聞かれる念仏寺ですが、ひとたび雪に覆われると不思議な景観をもたらします。
雪をかぶったとたんに不気味さは消え、独特の優しさに包まれます。灰色一色の上に降り積もる雪の白さが、絵本の中にいるような感じになります。石仏が「傘地蔵」に見えてきたりして。
カメラを出すよりも、静かにずーと見ていたくなる落ち着いた雪景色です。
京都の冬はイベントもたくさん
有名なところで、大晦日の風物詩八坂神社の「をけら祭」や知恩院の除夜の鐘などは有名ですが、今回おすすめしたいのは、「市」です。
夏も下賀茂神社の古本市など有名ですが、冬の楽しみな市はこちら。
東寺の弘法市
縁日とは神仏が人々と縁を持つ日という意味だそうです。弘法大師入滅の21日を期して、毎月21日に露店が立ち並ぶ縁日として行われています。もともとは特別な日のお参りが先でしたが、人がたくさん集まったために露店が並び始め、次第にそちらがメインになって現在に至っているそうです。
いろいろなお店がありますが、ほとんどが骨董を扱うお店。こちらは一般人のフリーマーケットではなく、お店が一時的に出す露店なのです。
1月21日に開かれるのが“初弘法”といって、一年のうちで一番にぎわう特別な市になります。
東寺の雪景色は綺麗ですが、こちらのイベントは雪が降るとちょっとキツイですね。
北野天満宮の天神市
学問の神様である菅原道真公をお祀りした神社。北野天満宮でも毎月縁日が開かれています。こちらは毎月25日。同じく骨董を中心とした露店が1000店以上立ち並びます。1月25日は“初天神”として、やはり特別な市として人気があります。“初天神”は古典落語の題材にもなっているところから見ると、昔から知名度が高かったのですね。
特に学問の神様ということもあって、1月は特別な月。各地から受験生が訪れていちだんとにぎわいます。由来どおり縁日で神様と縁を結びたいですから。
冬の京都はおいしいものいっぱい
コーヒー
京都の人たちのコーヒーとパンの消費量は半端ではありません。ですからおいしいパンとコーヒーの店はあちこちにいっぱい!
コーヒーもパンも冬に特別なものではありませんが、京都に本店を持つチェーン店の「小川珈琲」は、冬限定として“冬珈琲”なるものを販売しています。冬のイメージに合う珈琲豆を選んで配合したものだそうで、冬の寒さに負けない花サザンカのパッケージの限定デザイン。11月から2月までの期間限定販売です。
お店ではその他、冬のオリジナルメニューも出されています。
やっぱり湯豆腐
京都の名物料理である湯豆腐は、一年中食べられますが、やっぱり冬に食べるのが一番適しているように感じます。あくまでも主観的なものですが。
京都のお豆腐は滑らかでとてもおいしい。でも湯豆腐の専門店はなかなかお高いのですね。
だったらお豆腐だけ買って家で作ればいいのです。
「とようけ屋山本」は北野天満宮の門前にある大人気のお豆腐屋さん。
基本のお豆腐の他、柚子豆腐、胡麻豆腐、湯葉豆腐、紫蘇豆腐や黒豆豆腐など種類も豊富。こちらのお店は「とようけ茶屋」という食事処もあり、お昼だけの営業で丼や湯豆腐が食べられます。冬限定のお豆腐とお餅を使った「とようけ饅頭」が人気です。
冬の京野菜は聖護院かぶら
京野菜の一つ聖護院かぶら。京都の伝統野菜です。11月~2月が旬の野菜で直径が20㎝位あるとても大きなかぶらです。
冬に漬物屋さんに並ぶ千枚漬けがこのかぶらで作られます。
京都には漬物屋さんがたくさんありますが、全国的に有名なのは「西利」ですね。
お店によって味が微妙に違いますから、いちがいにここが一番ていうのはむずかしいのがお漬物の定めです。
西利の本店では、いろいろな漬物の試食ができるそうです。
お餅はやっぱり冬がお似合い
一年中あるお餅ですが、やっぱり冬の方がおいしそうに感じるのは私だけでしょうか。
お雑煮もよし、焼き餅もよし、ぜんざいにもよしの冬の活躍ぶり。
気軽に買えて食べられるのはやはり大福。京都で大福といえばとりあえずここ!「出町ふたば」でしょう。
ゴロゴロお豆とあんこたっぷりで、なんといってもお餅がおいしい出町ふたばの大福はいつも行列の人気。
おみやげにしようと思っても、いつもその場でかぶりつきたくなってしまいます。
冬の京都の和菓子もやはりお餅
最近では、和菓子もクリスマスバージョンやバレンタインバージョンに飾りつけしたり、チョコレートなどを使ったものも出ていますが、やはり昔から食べられている京の季節を彩る和菓子は最高です。
冬はやはりお餅系がおいしい。
もっとも古い餅菓子と言われているのが、源氏物語にも登場する「椿餅」
冬の代表的な花である椿の葉に、道明寺餅が挟まれているお菓子。桜餅の椿バージョンて感じですね。
冬の終わり、春も近くなって登場するのが和菓子の定番「鶯餅」。お餅全体をグリーンにしたり、黄粉などまぶしたりするもので緑の色合いを出しているものもあります。
でもほんとは鶯って緑色じゃないんですけどね。なんで緑のイメージなのか謎ですね。
まとめ
京都の冬のおすすめをご紹介しましたが、一番の冬の京都の名物は“京の底冷え”です。足元から這い上がる凍りつくような寒さは、雪国などの寒さと違って独特なものです。
盆地の底冷え、完全防備でぜひ体験してみてください。
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