オランダの美術館を巡りつくすアートな旅

オランダの美術館を巡りつくすアートな旅

オランダと聞いて、チューリップや風車、チーズではなくゴッホ、レンブラントやフェルメールが思い浮かんだあなたは、もしかして相当なアート好きかもしれませんね。

 

そうでなかったとしても、旅の楽しみの一つとして観光や食事だけでなく、その国ゆかりの絵画やアートも楽しみたい!と言う方も多いのではないでしょうか。

 

 

ヨーロッパの旅行では数々の有名な美術館を楽しんだ、と言う方にお勧めの国があります。それがオランダ。

 

オランダ国内には実に650以上のミュージアムがあり、そのうちの殆どは美術館です。
ただし、堅苦しいのはいやだな。なんていう方でもきっと楽しめる、可愛い美術館や独特な感性の美術館など多種多様ですので、あなたの好みに合った素敵なミュージアムをセレクトしたいですね。

 

そこで今日は、オランダ国内の美術館を巡りつくす、アートな旅をご紹介します。

ミュージアムカード

 

オランダではアートな旅が良いな!と思った方は、マストハブなアイテムがあります。それはミュージアムカード(museum kaart)

 

 

Naoko Kurataさん(@parel.nl)がシェアした投稿 -


 

オランダ滞在中一つ目の美術館に到着したら、チケットカウンターでミュージアムカードを購入しましょう。

値段:大人€59,90 /子供€32,45(初期費用€4,95含む)  2017年12月現在の値段です。

 

オランダ国内の400以上のミュージアム、博物館、教会、宮殿やお城まで、発効日から1年間入場することができます。

オランダ国内の主要美術館ならどこでもチケットカウンターで購入可能。また、インターネットで事前に購入することも可能です。

 

ミュージアムカード公式HP⇨http://www.museumkaart.nl/ (オランダ語)

 

 

美術館の窓口で購入すると、一ヶ月間利用可能な期間限定の紙製カードが渡されます。
本カードはプラスティック製でID用の写真を貼り付ける必要があるのですが、この簡易版の紙カードは名前を書くだけで利用可能ですので手間要らず。

 

後日、登録をしたオランダ国内の住所宛に本カードが届くようなシステムになっていますので、オランダに一年以内に戻るという方や、一ヶ月以上の滞在の方は本カードのための情報登録を怠らずに行いましょう。

 

 

 

このミュージアムカード、どちらかというとオランダ在住者向けではありますが、特に購入にあたっての制限などはありません。

一般的にオランダ国内の美術館の入場料は10〜15ユーロはしますので、5つも廻れば元は取れます。

 

それに、ミュージアムカードがあるからこそ、ガイドブックにも載っていない、名前も聞いたことがないような小さな規模のミュージアムにも「せっかくだから」と足を踏み入れる事だってできるでしょう。

 

 

 

オランダでの外出や観光は公衆トイレが無い、または有料である事が難点ですが、このカードさえあれば、都会なら、あちらこちらにあるミュージアムに駆け込んでトイレを利用することもできるそう。

そんな使い方するなんて、もったいない!?でも飲食店ですら、ファーストフード店などではトイレは有料なので、オランダ人やオランダ在住者はこっそりそんな使い方もしていたりします。

さて、必須アイテムをゲット出来たところで、実際にミュージアムに出かけてみましょう。

 

アムステルダム

おそらく殆どの人が、オランダ観光と言えばアムステルダムを目指すと思います。

美術館めぐりや芸術鑑賞が旅のテーマなら、それは大正解の選択です。

 

 

 

オランダのアート好きの聖地、ミュージアム広場(Museumplein)には3つの美術館とコンサートホールが並び、ミュージアム広場の向かいには女性必見のダイヤモンドミュージアムや宝飾店などが立ち並びます。

徒歩で簡単に、大規模な美術館をいくつも巡ることができます。

 


 

また、ミュージアム広場から、アムステルダムセントラル駅方向に少し歩くとダム広場あり、そこには王宮がそびえ建っています。その歴史や内装ともに、とてもユニークな建物ですので是非立ち寄りましょう。

 

 

 

美術館以外のおススメスポット

 

アムステルダム以外の場所では

 

 

文化芸術に寛容な、グローバルな都市 グローニンゲンのオススメ

 

オランダの漫画のことなら全部わかる! オランダコミック博物館(HetNederlandsStripMuseum) http://www.stripmuseum.nl/index_english.html

 

 

Jenniferさん(@the_wandering_woods)がシェアした投稿 -

 

 

グローニンゲンはオランダの最北端、大規模な大学が有名な活気ある街。

多彩な芸術や文化を愛する風土ならではの、趣向を凝らした小規模な美術館が沢山ある楽しい街です。

 

そんな土地柄故か、オランダで3つしかない猫カフェもこのグローニンゲンにはあり、予約必須の癒やしスポットとして人気を博しています。

オランダ第二の都市 ロッテルダムのオススメ

近代アートの聖地、ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館(Museum boijmans van beuningen)https://www.boijmans.nl/en

先の世界大戦で多くを焼損した地でありながら、近代建築や港街としてエネルギッシュな街として知られるロッテルダム。

世界各国からの移民も多く非常にインターナショナルな雰囲気が特徴です。

 

実際この港は世界最大規模の貿易港でありながら、海洋王国の名を現代まで引き継いでいる現代的な街として、非常にユニークな表情を持っています。

政治経済の中心地 デンハーグのオススメ

 

フェルメールの真珠の耳飾の少女で有名な、マウリッツハイス美術館 (Mauritshuis)ホームページはなんと日本語対応!https://www.mauritshuis.nl/nl-nl/bezoekinformatie-japans/

 

デン・ハーグは1800年代までは首都でしたが、フランスからの独立で沢山の資金が必要になったため、国内で一番豊かな地、アムステルダムに首都を移しました。

しかし既にインフラが整った近代的な街が出来上がっているデン・ハーグは、その利点を活かし行政司法を司る役目まで譲る必要はありませんでした。

そのためオランダは首都機能が2箇所に別れてしまった、珍しい国となりました。

 

 

デン・ハーグは当時既に整備されていた、美しい街並みを今も保存する、歴史ある建造物まで楽しめる街。

国際司法裁判所や各国大使館などが集まるエリアは、美術館などの集まるエリアからもほど近く、美術館散策の合間に知的で優雅な雰囲気まで楽しめる大人の街です。

ミッフィーのふるさと ユトレヒトのオススメ

大人も子供もみんな大好き、オランダ発の可愛い系 ミッフィーミュージアム (Nijntje Museum) こちらは館内日本語対応でびっくり。 https://nijntjemuseum.nl/?lang=en

オランダのヘソ、ユトレヒトはオランダ最大の大学があることや8世紀からこの国の宗教の中心的役割を果たしてきたという、名実ともにオランダの中心として君臨していた街です。

 

その歴史から、教会は街の非常に重要な役割を果たしており、現在もユトレヒトのランドマーク「ドム教会の塔」や聖カタリネ大聖堂など、美しい姿の教会が狭いエリアに幾つもあります。

街歩きをしながら中世のオランダ風景を想像できる、ノスタルジックな街です。

赤い村のニックネームも可愛い ハールザイレンスのオススメ

ネオゴシック様式の中世のお城が満喫できるデ・ハール城(Kasteel de Haar) https://www.kasteeldehaar.nl/english/

 

ユトレヒト郊外のハールザイレンスはデ・ハール城の城下町(村)。

「赤の村」と呼ばれる由縁は、村のシンボル「デ・ハール城」の窓枠に合わせたかのように、赤と白で彩られた家々や村旗の色にあります。

 

おとぎ話に出てくるような雰囲気の中世のお城でのクリスマスマーケットは、メルヘンそのものの雰囲気で必見のおすすめスポットです。

11月下旬のみの開催ですが、時期が合えば是非覗いてみたいですよね。

ヨーロッパのデザインキャピタル アイントホーフェンのオススメ

近代/現代デザインに特化した美術館 ヴァン アベー美術館(Van Abbe Museum)https://vanabbemuseum.nl/en/

ベルギーと国境を接する北ブロバンド州最大の街、アイントホーフェンは世界的に有名な電機メーカー・フィリップス社や、トラックメーカー・DAFトラックが本社を置いている街です。

悲しい歴史で何度も何度も焼損した街でしたが産業革命により急速に発展。

 

そのため古い町並みは楽しめませんが、商業デザインの中心として名を馳せるまでに成長し、その基軸を各企業のミュージアムで垣間見ることも出来る、非常に現代的な街でもあります。

オランダ最大の国立公園も楽しめる オッテルローのオススメ

ゴッホファン羨望のコレクションやルノワール、セザンヌを見られるクレーラー=ミュラー美術館(Kröller-Müller Museum) なんとまた日本語のホームページ! https://krollermuller.nl/jp

 

オッテルローは村の大部分が国立公園という、なんとも素敵な場所です。

 

ミュージアムもこの公園内にありますが「大自然を楽しむには自転車が不可欠」というオランダ人的発想の元、この公園のシンボルでもある白い自転車が無料で借りることができますので、サイクリングで大自然を満喫しながらアートも鑑賞できます。

さいごに

いかがでしたか。

オランダには全国各地に特色ある美術館が沢山あり、美術品や工芸品を多く飾っているお城や宮殿まで中に入って見学できますので、建物や空間そのものまで満喫できる、大満足のアートな旅が楽しめることは間違いありません。

 

ヨーロッパの美術館と言えばフランスやイタリアが思い浮かびますが、時間に余裕があれば、ヨーロッパ各都市を巡るアートの旅を楽しむのも素敵ですね。

 

オランダ旅行でアート以外に観光をするのも、ミュージアムカードがあれば風車博物館や民族博物館など、オランダの文化を見て廻ることが出来ますので、オランダ滞在が4~5日以上ある方なら是非ミュージアムカードを入手して、オランダ中の綺麗な物と素敵な場所を巡りつくしてくださいね。

PICKUP記事 - 時間よ止まれ!楽しい思い出の瞬間を“まるごと”撮れるカメラ。