旅に襲い来る匂いの被害
出張、或いは旅に出る時、「一番必要なものは何か」と考えたところ思いついたのは「消臭スプレー」でした。
重要なのは、持ち運び便利な小型のもので、いつでもどこでも使えるもの!
ビジネスホテルに常備してある所もあります。だいたい巨大なのが多い。スーツやシャツにシュパー!とかけるわけだから、小さいのでシュパシュパちまちまかけてる場合じゃないし。あれは重宝します。出張だと外食が多いので、とにかく食べ物の匂いがすぐにへばりつきます。中でも焼肉とお好み焼きは強敵です。また、汗をかいた状態で仕事先に向わなければいけない時に、不快感を自分だけではなく、相手にも分け与えないように、消臭は絶対不可欠だと思います。
出張と違って、旅行はそこまで気を使う相手はいないから、神経質になる必要はないと思うけど、やはり匂いの問題には時々出くわします。以前、残りわずかのホテルをぎりぎり予約したものの、部屋はおまかせ。「あー、うっかりしてたあ」と思ったものの後のまつり。しっかり喫煙ルーム。フロントでおそるおそるお伺いをしたものの、あんのじょうもう空はないとのこと。
正直少しくらいなら、煙草の匂いも我慢できるのです。街中には「どこが分煙だ」といいたくなるような店もあるし。けれどその部屋は強烈でした。長年にわたり浸み込んだ煙草のヤニの色で壁は黄色味を帯び、窓をあけるぐらいじゃ何の助けにもならない。居るだけで気分が悪くなってきました。そこでコンビニまでひとっ走り。消臭スプレーを購入。巨大なのを買ったら持って帰るのが大変で、置いて帰るのも癪に障るので、小ぶりなものを一本使い切りました。さすがです!効果絶大でした。
多少残り香はするものの、そこまで完璧を要求するのも酷というもの。
また以前、とても綺麗なホテルだったにも関わらず、トイレに入ると下水の匂いが漂っている。ユニットなので、風呂に湯をため浴槽に沈むと、ちょうど顔が配管の高さになり、
鼻をつまみながらの入浴はまったくくつろぐどころではありませんでした。あいにく、消臭スプレーは持ち合わせていず、この夜は我慢するしかなかったのだけど。
匂いの被害に合うのは宿だけではありません。乗り物の中でも。鼻の曲がりそうな体臭や汗臭い人が隣に座ることがあります。旅行にかぎりませんけれど、旅行は長時間乗ることが比較的多い。途中下車すると予定が狂ってしまうし、せいぜいさりげなく車両を変えるくらいしかできません。そういう時ってほんとに困ります。いきなり消臭スプレーふりまくわけにもいかず、おもむろにマスクを取り出して防御ってのもあからさますぎて、失礼だし。
またこんなこともありました。
新幹線の前の席に座っていた赤ちゃん連れのママとおばあちゃんが、いきなり赤ちゃんのおむつを替え始めた。とうぜん漂いまくる香り…
みんな信じられない顔で唖然と見ていました。コーヒー飲んでくつろいでいる人もいたわけですから。
旅行中はどこでどんな匂い被害に襲われるかわからない。消臭スプレーは強い味方ですが、それが使えない時と場合はどうするか。
私はコロンが苦手な方なのですが、少しだけミニスプレーに入れて持つようにしています。自分に使うわけではありません。トイレの前(「うわっ」て時)と、トイレの後(「いやいや申し訳ない」って時)に、使います。まあ振り逃げですね。
自分に使うと、たとえいい匂いでも、いつまでも鼻について気持ち悪くなるんです。
そんな私が絶対手放さないもの。
それが“ゆずの香りのハンドクリーム”
べつにゆずの香りでなくてもいいんですが、匂いが強めの、できれば柑橘系のハンドクリームを夏だろうが梅雨だろうが持ち歩いています。臭い匂い被害に遭遇した時でも、さりげなく出せるし、相手に対しても不快感は与えないと思うし。辛い時は鼻にぬってしまったりもします。
せっかくの旅、爽やかで過ごしたいですから。
