たんぱく質が多くビタミン豊富なうなぎ。その上、DHAやEPAも含まれているうなぎ は栄養満点。夏バテにはもってこいの食材としても知られていますが、肌荒れ・老化防止のほか動脈硬化や高血圧などさまざまな効果のある栄養素が含まれているんです!!それではどんな栄養が含まれているのかくわしく紹介します。
人間に欠かせない栄養素「たんぱく質」
たんぱく質は体に必要な栄養分。この栄養分が人間の命を守っているといっても過言ではありません。内蔵や血液にはじまり、ホルモンや細胞、骨筋肉、粘膜や肌も造ります。また体内にとって生命の意地に重要な順番に消費されていくというのもたんぱく質の特徴です。人間の日々のストレスや生活スタイルによって日々傷ついた細胞などを修復する役目をしているんですね。
たんぱく質が不足すると・・
- ✓ 肌のハリツヤが無くなってきた・・
- ✓ 低カロリーの食事ばかりしている・・
- ✓ 集中力や思考力が低下している・・
こんな状態ならたんぱく質が不足しているかもしれません。
目が疲れたり肌荒れのときにはビタミンA!適量がポイント!
うなぎに含まれるビタミンAは水に溶けにくい脂溶性ビタミン。レバーなどにも含まれるレチノールという栄養が関係しています。目の健康を保つのに必須といわれているビタミンです。
ビタミンAが不足すると・・
- ✓ ドライアイが続く
- ✓ 肌の潤いが不足して乾燥している
- ✓ シワやたるみが気になる・・
こんな症状に適しています。また風邪のひきはじめなどビタミンAをうまく補うことで栄養補給につながります。
しかし、注意したいのが、レチノールの過剰摂取です。レチノールは決して体に悪いものではありませんが体に溜まりやすいので過剰に撮ると過剰症を引き起こすといわれています。脱毛・筋肉痛などのほか妊娠中などは胎児に奇形が起こることがあると報告されているので摂取には十分に気をつけましょう!!!
ちなみに成人では2700μg(うなぎ 蒲焼き100g中=約1,500μgRE)が目安となっています。妊婦さんが食べられるうなぎ の蒲焼の量は50gと制限されていますので摂取量には十分気をつけることが必要です。
糖質をエネルギーに変えるビタミンB1!疲れた時は甘いものと一緒に!
水に溶ける性質を持った水溶性ビタミンです。炭水化物(糖質)を体内でエネルギーに変換する役割をしています。また脳の神経機能や心臓機能を守る働きがあります。
糖質だけでは実はスムーズにエネルギーとして使うことができないのをこのビタミンB1と同時に摂取することによってエネルギーの変換に効果を発揮しているんです。だから、疲れたな・・と思ったときは甘いものと一緒にこのビタミンB1を一緒に摂らないと効果が無いんです。
ビタミンB1が不足すると・・・
- ✓ 糖質のエネルギー代謝が悪くなって疲れやすくなる・・
- ✓ 心不全や末梢神経障害、かっけなど・・
- ✓ 消化不良・食欲不振
- ✓ 精神が不安定・集中できない・・
ビタミンB1は水溶性のビタミンですぐに体外へ排出されてしまうので体内に残しておくことができないので毎日摂取が必要な栄養素です。
糖質・脂質・たんぱく質をエネルギーに変換するビタミンB2!アンチエイジングにも
ビタミンB1に引き続き水溶性ビタミンであるB2は糖質のほかに脂質やたんぱく質もエネルギーとして変換させてくれる役割をしています。
子どもの成長を促進させたり大人も髪の毛や爪を作ったり肌や粘膜を再生させる作用があり老化防止になっています。こちらも体外に流れ出やすい栄養素ですので毎日こまめに摂取することが必要とされています。特に、お肉などの脂っぽいものばかりを食べたりアルコールの取りすぎなどの食生活をしている方、肥満やメタボに悩んでいるかた、肉体労働や抗生物質を長く服用されている場合など大量に消費されていしまいますので積極的にとるようにしましょう。
ビタミンB2が不足すると・・
- ✓ 肌荒れ・皮膚炎・・
- ✓ 舌や粘膜の炎症・口内炎・・・
- ✓ 眼精疲労・目の充血・白内障・・
ビタミンB2をこまめに摂取することによって成人病でもある動脈硬化や心筋梗塞などの原因となる体内の活性酵素を取り除く作用があり、老化や病気の予防にも役立ちます。
カルシウムのバランスを助けるビタミンD
ビタミンDは脂溶性のビタミンで洗ったり加熱の処理をしてもほぼ変わらず摂取できる栄養素です。また脂での調理ならより吸収率が高まるといいます。カルシウムのバランスを整えるの手伝ったり骨の健康を保つのを支えています。遺伝子にまで関与しているので不足すると軽い不調だけでなく重症な疾患に至ることも。また、生成をするためには食事とともに日光浴も必要とされています。
ビタミンDが不足すると・・
- ✓ 骨粗鬆症や骨軟化症・・・
- ✓ 虫歯になりやすい・・
- ✓ 筋力低下や足の痛み
- ✓ 花粉症・・
- ✓ 糖尿病・・
- ✓ うつ・食欲不振・嘔吐・・
- ✓ 腎障害・・
ますます見逃せない栄養素ですね・・
脂質の酸化を防いで血流をよくするビタミンE
天然のビタミンEにはトコトリエノール類とトコフェノール類に大きく分類される8種の栄養素が入っています。脂溶性で活性酵素の攻撃から細胞膜を守る働きをしてくれます。特に四十代の方は血中の過酸化脂質の量が増加してさまざまな生活習慣病を引き起こすといわれていて、脂質が酸化して変異していまうのを防ぐのがこのビタミンEなんです。血流を良くしてくれるので冷え性や肩こり肌荒れのほかに、前立腺願や胃がんの予防、コレステロールを下げる働きもしてくれます。
ビタミンEが不足すると・・
- ✓ 肩こり・冷え性・・
- ✓ 肌荒れ・皮膚炎・・
- ✓ 前立腺がん・胃がん
またビタミンEの抗酸化力はビタミンCとの同時摂取に発揮されるといわれています。うなぎ と一緒にビタミンCのあるピーマン・小ねぎ・葉ねぎ・さやいんげん・キャベツ・トマト・カリフラワーなどの野菜や果物を摂ると良いでしょう。
体のサビを予防するミネラル・骨をつくるカルシウム
うなぎ に含まれるミネラルには亜鉛が含まれます。この亜鉛の働きというのがコラーゲンの合成に関わっていて細胞膜の抗酸化作用もあります。こちらも皮膚の再生や毛髪を守り精神安定も助けます。また骨の組成するカルシウムも酵素の活性化やホルモン分泌を助けます。カルシウムはビタミンC,D,Kなどの栄養との摂取によって骨の成長を助けるためビタミンDを含むうなぎ は非常に効率のいい食品といえます。骨の成長のほかに高血圧やアレルギー症の症状も助けます。
動脈硬化や高血圧に効果的!DHA、EPA
うなぎ のの脂質に含まれている栄養素にはEPAやDHAが豊富に含まれています。血栓を溶かす働きがあることから動脈硬化や高血圧にも効果的と言われています。生活習慣病にも効果的です。
ぬるぬる成分ムチン!胃酸から胃を守り風邪やインフルエンザ予防にも!
納豆や山芋などの食材に含まれる粘り気の強い食材。うなぎの体の表面のぬるぬるした部分にムチンという成分が含まれています。たんぱく質分解酵素をもっているのでたんぱく質が効率よく消化吸収されるといわれています。だから、疲労回復に効果的なんですね。このヌルヌルとした部分で粘膜を保護して胃腸を整えます。目や気管、腸の表面を潤して正常な働きを促してくれるので風邪予防にはよく山芋やオクラ、里芋などこのムチンの含まれるものをいただきます。また抗ウイルス作用もあるんだそうですよ。わたしたちの体で大切な役割をしてくれる成分がうなぎはたくさん蓄えているんですね。