2.フランス
世界有数のグルメ大国フランスですが、ひとくちにフランス料理と言っても地方ごとに異なった特色があります。
では、フランスを旅したときにぜひ食べてみたいフランス料理の数々をご紹介いたしましょう。
フランス各地方の料理
プロヴァンス料理
トマト、オリーブ、オリーブオイルを多く使用し、さらにこの地方特有のハーブ類を用いるのが特徴です。
地中海に面した港町マルセイユなどでは、魚貝を使ったブイヤベースが有名。
★ブイヤベース
南フランスを代表する魚のスープ「ブイヤベース」の故郷は、港町マルセイユ。
本場のブイヤベースは、魚介類とスープが別々に出てきます。
スープ皿に、ニンニクマヨネーズを塗った薄切りのバゲットを置き、そこへサフランで黄色く色づけされた魚介類でつくったスープを注ぎます。
そして、スープに使用した魚介類は別のお皿にのせて出てくるといったスタイル。
もちろん魚介類も食べてください。
日本で食べるブイヤベースとは、少し異なっていますね。
ぜひ、マルセイユに行ったら、本場のブイヤベースをお試しになってみてはいかがですか。
プロヴァンス地方の冷えた辛口のロゼワインがブイヤベースとよくあいますよ。
ブルターニュ料理
ブルターニュ地方は、冷涼な気候のため、作物は不作とされていますが、そば粉を用いたクレープはとても知名度があります。
★そば粉のクレープ(Cre’pe Bretounne)
そば粉で作った、ブルターニュ地方の名物料理クレープは、通常のクレープより少し黒っぽい色をしています。
中に詰める具材は、野菜、シーフード、チーズやジャムなど、かなり多くのバリエーションが楽しめますよ。
「ガレット」(Galettes) は、同じくそば粉を使ったクレープのようなものです。
チーズやハム、卵などお好みの具材をのせて、ガレットの四方を中心に向かって折って四角くするのが特徴。
こちらもブルターニュ地方の名物。
ぜひ試してみてください。
アルザス・ロレーヌ料理
ドイツ国境に接しているため、ドイツ料理との共通点が多いようです。
★キッシュ(Quiche)
卵と生クリーム、肉類、野菜がふんだんに入った栄養満点のアルザス・ロレーヌ地方のお料理。
パイ生地とタルト生地を使ったものがありますのでお好きなものを選んでください。
前菜やおやつに最適です。
その他の地方料理
ロワール料理
ロワール渓谷は白ワインの産地ゆえ、白ワインを使った魚料理などが有名。
サヴォワ料理
サヴォワ地方は山岳地帯でスイス国境に近く、チーズフォンデュやラクレットなど名産の
チーズを使った料理が多い。
ノルマンディー料理
ノルマンディーは、北大西洋に面しており、モン・サン・ミッシェル付近では潮風に吹かれた牧草で育てた子羊の肉が有名。
ラングドック料理
ラングドック地方は、フォアグラの生産が盛んなため、ガチョウ料理が多い。
カスレという豆のシチューも有名。
バスク料理
バスク地方もプロヴァンス同様、トマトの使用量が多く同時に唐辛子もよく使います。
スペインとの国境に面したカタルーニャ料理やその他のスペイン料理との共通点も多いようです。