海外旅行保険とは
海外旅行保険とは
海外旅行保険は、海外旅行中にケガを負った場合、また発病した場合、そしてそのためになくなってしまった場合、その他さまざまな事由により損害を被った場合に補償する保険です。
海外旅行期間中に限定した保険であることから、海外に永住する方や帰国予定が未定の方は加入することができません。
海外旅行保険の必要性
海外旅行はとても楽しみなものですが、万が一のケガや病気などは、国内にいるとき同様に、いつどこで起こるものかわかりません。むしろ、国内で起こるよりも海外で起こってしまう方が、医療情勢などもわからないので不安になることでしょう。また、近年では比較的治安がよいとされている国でも、大きな事故や事件が起こっています。海外旅行に出かける際には、必ず加入するべきなのが「海外旅行保険」ということになります。
海外旅行保険の補償内容
主な海外旅行保険で補償される費用をひとつずつ説明していきます。
自分の病気や怪我に対する補償
海外旅行期間中に、海外旅行保険の被保険者である本人が怪我をしたり、病気になった場合、その治療費用を補償します(特約としては、「治療・救護費用補償特約」など)。
- 治療費用・・・海外旅行中に負った怪我や病気のために被保険者が負担した費用を補償します。
Q 補償してくれる金額はどのくらい?
契約内容の範囲内で、被保険者が負担した治療費のうち社会通念上妥当な金額になります。治療費としては、たとえば病院に支払った治療費、入院費、医師の指示によって静養する場合の宿泊費、入院のために必要となった費用(国際電話等の通信費、身の回り品の購入費など)などが該当します。
× 保険金が支払われない場合
- 妊娠、出産、早産または流産に起因する病気
- 戦争、外国の武力行使、革命、内乱等の事変によるものなどは補償されません。
- 救護費用・・・保険の契約者、被保険者またはその親族が救護のために負担した費用を補償します。
Q 補償してくれる金額はどのくらい?
契約内容の範囲内で、契約者、被保険者またはその親族が負担した費用のうち社会通念上妥当な金額となります。捜索が必要な場合の費用、現地におもむく交通費や宿泊費、身の回り品が必要となった場合の費用、万が一の時の遺体処理費用などを補償します。
- 傷害死亡・後遺障害・・・海外旅行中の怪我が原因で、その発生から180日以内に死亡した場合や約款所定の後遺障害が発生した場合に支払われる。
× 保険金が支払われない場合
- 戦争、外国の武力行使、革命、内乱等の事変によるものなどは補償されません。
- 疾病死亡・・・責任期間中に発症し死亡した場合、または責任期間終了後72時間以内に発症し責任期間終了日を含めて30日以内に死亡した場合に支払われる。
他人に対する補償
海外旅行中に偶然な事故により、他人の身体の障害または他人の財産の損壊について、法律上の損害賠償責任を負担した場合、その損害を補償します。
- 賠償責任・・・海外旅行中に偶然な事故により、他人の身体の障害または他人の財産の損壊について、法律上の損害賠償責任を負担した費用を補償します。
Q 補償してくれる金額はどのくらい?
被保険者が損害賠償請求権者に対して負担する、法律上の損害賠償責任の額に加えて、訴訟費用や判決日までの遅延損害金、争訟費用などが対象になります。
× 保険金が支払われない場合
- 航空機、船舶、車両、銃器の所有、使用または管理に起因する損害賠償
親族に対する損害賠償
- 救援者費用・・・契約者、被保険者または被保険者の親族が負担した
- 捜索救助費用
- 現地へおもむくための交通費(救護者3名分、1往復分限度)
- 宿泊料(救護者3名分、1名につき14日分限度)
- 現地での交通費、通信費、身の回り品の購入費など(20万円限度)
- 現地からの移送費用
- 遺体処理費用などの費用(特約としては、「治療・救護費用補償特約」など)
持ち物に対する補償
海外旅行へ行くときに一番不安に思うことは、「盗難」という方が多いようです。そのような損害をうけたときに頼りにしたいのが、携行品損害補償となります。
- 携行品損害・・・海外旅行中の偶然な事故により、被保険者の携行品に損害が発生した場合、その損害を補償します。ただし、通貨は補償の対象となりません。パスポートや自動車又は原動機付き自転車の運転免許証は補償の対象となります。
Q パスポートの補償金額は?
最寄りの在外公館所在地での再取得費用(交通費、宿泊費用を含む)を補償(5万円限度)します。
× 保険金が支払われない場合
- 通貨、小切手、株券、手形など
- 保険の対象の置き忘れや紛失
航空利用に対する補償
- 航空機寄託手荷物遅延・・・航空会社に寄託していた被保険者の荷物の到着が遅延し たために、現地において購入、またはレンタルせざるを得なくなった衣類や生活必需品購入費用を補償します(1回の寄託手荷物の遅延につき10万円限度)。
× 保険金が支払われない場合
- 戦争、外国の武力行使、革命、内乱等の事変によるもの
- 地震もしくは噴火、またはこれらによる津波によるもの など
- 航空機遅延・・・被保険者が搭乗する予定であった航空機について
- 6時間以上の出発遅延、欠航、運休、または航空会社側の搭乗予約業務の不備による搭乗不能な場合
- 天候不良などによる着陸地変更
- 搭乗した航空機の遅延等が原因で、乗継便に搭乗できず、6時間以内に代替となる航空機を利用できなく宿泊した場合などの費用を補償します。
× 保険金が支払われない場合
- 戦争、外国の武力行使、革命、内乱等の事変によるもの
- 地震もしくは噴火、またはこれらによる津波によるもの など
その他の補償
-緊急歯科治療費用補償・・・責任期間中に発生した歯科疾病症状の急激な悪化により歯科医師により緊急歯科治療を開始し、被保険者が負担した費用を補償します。
× 保険金が支払われない場合
- 義歯または歯科矯正装置の欠陥、予防治療など
-テロ等対応費用補償・・・テロ等により最終目的地への到着が遅延したために、被保険者が負担した費用を補償します。
-弁護士費用補償・・・責任期間中の偶然な事故により被害をこうむった被保険者が、その被害事故について、法律上の賠償責任請求をした場合や法律相談のために負担した費用を補償します。
その他の補償(オプションで付帯できる補償)
セットされている契約プランに、オプションとして付加させることができる補償があります。
-自動車運転者損害賠償責任危険補償・・・被保険者が、海外旅行中にアメリカまたはカナダでレンタカーの運転に起因する事故により法律上の損害賠償責任を負担した費用を補償します(レンタカー会社の指定あり)。
-ペット預入延長費用補償・・・帰国が遅延したために、被保険者がペット預入延長費用を負担した場合、その費用のうちペット預入延長費用保険金額×帰国遅延日数を限度として補償します(遅延日数に限度あり)。
-旅行変更費用・・・海外旅行中の怪我や病気により、旅行をキャンセルしたり、途中で帰国せざるを得なくなった場合に負担した費用を補償します。
-緊急一時帰国費用・・・海外旅行中に親族が亡くなってしまった場合や危篤など、旅行の途中で緊急に一時帰国した場合に負担した費用を補償します。
渡航目的別の保険の選び方
海外旅行保険は、その期間と渡航目的に合った保険を選ぶようにしましょう。目的によって重視すべき補償内容が異なります。
観光などの短期旅行(3か月未満)に選ばれる保険とは?
観光目的の旅行など、住居を出発してから住居に帰宅するまでの旅行期間が31日以内である場合、補償金額や保険料、日数ごとに各保険会社ではさまざまな契約タイプをそろえています。必要と考える補償をカスタマイズすることも可能ですが、多くの方の場合、保険会社でセットしているプランを選んでいるようです。
- 単身で海外旅行に行く場合・・・旅行日数が長いほど保険料が高額になります。おさえておきたい補償はおさえつつ、保険料を重視してもよいでしょう。また、お手持ちのクレジットカードに海外旅行保険が付帯されている場合もあります。その補償内容で不足している部分を重視した海外旅行保険に加入することで、保険料の重複を防ぐことができます。
- 家族で海外旅行に行く場合・・・旅行日数や補償内容によって保険料が異なるのは、単身で加入する場合と同じですが、家族など同じ旅行過程を過ごす場合にはファミリープランが単独で加入するよりもお得です。
- 家族+子供ありの場合・・・基本的にはファミリープランと同様です。子どもの割引等はありませんが、ファミリーとみなされる範囲があるので注意しましょう。たとえば、別居の未婚の子どもはファミリーの対象となります。「本人」の決め方によって範囲が異なる場合があるので注意しましょう。
留学による渡航の場合に選ばれる海外旅行保険は?
海外留学については、31日以内のものと31日超のものでプランが異なります。
31日超のプランでは、「緊急一時帰国費用」や「疾病に関する応急治療・救護費用」、「歯科治療費用」等をオプションとして付加することができます。また、生活用動産(滞在先の宿泊施設・居住施設内にある自己所有の家財または携行品が盗難、破損によって損害を受けたとき)についても補償することができます。
ワーキングホリデー、駐在による渡航の海外旅行保険は、基本的には留学の場合と同様になります。
通常の海外旅行保険とこれら「留学・ワーキングホリデー・駐在」の場合の海外旅行保険の異なる点は、行く地域によって保険料が異なることです。
たとえば、JTBグループのジェイアイ傷害火災保険の「リスク細分型ネット専用海外旅行保険t@bihoたびほ」では、
31日超「保険料節約プラン」5か月~6か月まで
韓国・台湾・・・61,980円
フィリピン・その他アジア・オセアニア・・・113,870円
ヨーロッパ・・・68,050円
北米・ハワイ・・・119,340円
中南米・アフリカ・・・107,490円
※オプション加入なしの場合
クレジットカードに付帯されている「海外旅行保険」の補償内容とは?
海外旅行保険を選ぶときには、お手持ちのクレジットカードに付帯されている海外旅行傷害保険の補償内容と重複していないか?確認するようにすれば、保険料の節約にもなります。ただし、すべてのクレジットカードに海外旅行傷害保険が付帯されているかというと、実はそうではありません。年会費無料のクレジットカードにはこのような付帯サービスがない場合もあるので注意しましょう。
また、クレジットカードに海外旅行傷害保険が付帯されている場合でも、「自動付帯」と「利用付帯」の2種類の付帯形態があります。「自動付帯」の方は文字通り、そのカードを保有しているだけで海外旅行傷害保険が自動的に付帯されているのですが、「利用付帯」の方は、そのクレジットカードで旅費の支払いをしなければ海外旅行傷害保険が付帯されていないことになります。
また、補償が十分な保険金額ではなく、低く設定されている場合や、歯科治療費用補償などの比較的最新の補償内容が組み込まれていない場合もあり、海外旅行保険を検討する際には確認が必要です。
各保険会社の紹介
ひとことに海外旅行保険といっても、各保険会社によって補償範囲や付帯するサービスが異なります。海外旅行保険は、旅行期間が長くなるほど保険料が高額になりますが、その分事件や事故に巻き込まれる可能性も高くなるということなので、海外旅行保険を選ぶときには、各保険会社の商品を比較検討をしたうえで加入するようにしましょう。
各保険会社の海外旅行保険紹介
- 損保ジャパン日本興亜
「新・海外旅行保険off!(オフ)」海外旅行出発の当日にインターネットで申し込んでも間に合います(定型プランのみ)。インターネット契約で保険料が割引になりお得です(たとえば、アジア旅行PAタイプ4日間において、損保ジャパン日本興亜店頭販売商品の海外旅行保険と比較した場合に保険料54%オフ)。
- ジェイアイ傷害火災
JTBグループの損害保険会社で、海外旅行に係る補償のニーズを熟知していると思われる。「(ネット専用リスク細分型)t@bihoたびほ」インターネット契約専用にすることにより保険料を低価格化にした。留学中の保険期間変更もインターネットで完結できるサービスや24時間365日、滞在先のトラブルに日本語で電話対応してくれるサービスはもちろんのこと、世界各国300ケ所を超える提携医療機関にてキャッシュレスで治療を受けられるサービスがある。さらに、「t@bihoたびほアプリ」からGoogleMapとの連携で、近くの提携病院までナビゲーションしてくれる。また、留学生限定では、現地在住のスタッフが空港までの送迎の手配やレストランの案内・予約・手配、スポーツジムの案内までサポートしてくれるサービスが付帯されている。
- 三井住友海上
「(特定手続用)海外旅行保険ネットde@とらべる」92日を超える海外旅行については書面申込みが必要。インターネット申込みで、三井住友海上店頭申込みよりも保険料が約46%オフ(ハワイ7日間個人セットプラン タイプAの場合)さらに、一定の条件を満たすリピーターは5%オフとなり、繰り返し海外旅行へ行かれる方におすすめです。お手持ちのクレジットカードに付帯されている海外旅行傷害保険に不足しがちな項目(治療・救護費用、疾病死亡、弁護士費用等)にしぼった「クレカ上乗せプラン(タイプK)」が、保険料を節約したい方におすすめです。
- AIU損害保険
治療・救護費用無制限の「インフィニティプラン」が最大の特長。海外旅行中に、脳卒中やくも膜下出血など重大な病気を発症し、現地で治療・入院を受けると高額な費用が必要となります。また、日本から家族が救護のために駆けつける際にも費用がかかります。また、日本まで搬送が必要な場合などもあり、補償に限度額のある契約では不安だという方におすすめです。
- あいおいニッセイ同和損保
「インターネット専用eとらべる海外旅行保険(特定手続き用海外旅行保険)」では、三井住友海上と同様に割引があります(ハワイ7日間個人セットプランがあいおいニッセイ同和損保店頭契約と比較して約46%オフ)、またリピーターには5%割引が適用され、繰り返し海外旅行にお出かけになる際にはお得です。
- エイチ・エス損保
「海外旅行保険のエイチ・エス損保」というほど、海外旅行保険をメインに取り扱っている保険会社です。特に「ネット海外旅行保険スマートネッとU」(旅行期間が31日以内)は旅行目的地ごとに保険料を設定しており、価格.com保険アワード「海外旅行保険の部」にて、2015年から3年連続第1位を獲得しているほどです。請求された保険金は、原則9営業日以内に支払われるので安心です。
- 東京海上日動
「個人・タイプ契約」、「家族旅行・ハネムーン」、「留学生プラン」などがあります。保険期間が3か月以内の契約者には、万が一海外旅行先でお財布を盗まれてしまった場合など、金利手数料無料でUS1,000ドルまで用立てする(後日クレジットカードから引き落とし)、「トラベルプロテクト」では、その他にも43か国語に対応する電話による通訳サービスなどがあります。
- Chubbチャブ損害保険
Chubbチャブ損害保険という会社名を聞いたことがないという方も多いと思いますが、2016年10月よりエース損害保険会社より社名変更した会社です。母体のチャブ損害保険会社は、日本ではあまりメジャーではありませんでしたが、本社はスイスにあり、世界的には有名な保険会社のひとつです。治療・救護費用に関しては、AIU損害保険会社同様、無制限補償となっています。また、海外旅行出発前に持病や既往症があっても契約できることは、最大の特長といえるでしょう。反対に、フリープランのような自由に補償内容をカスタマイズできないので、クレジットカードに付帯されている海外旅行傷害保険も活用したいという方にはおススメできません。また、他社と比較すると若干保険料が高めではあります。
- 富士火災
海外留学・駐在・ワーキングホリデーなど、海外での生活に役立つ現地医療事情や教育事情、安全情報等の各種情報を世界165か国で閲覧できる「富士火災たび情報局」を運営。日本語で事故やトラブルに対する相談ができる「海外サポート」は、ジェイアイ傷害火災保険と提携し、同会社と同じサービスを行っています。
AIU損害保険会社と富士火災は2018年1月1日統合し、AIG損害保険会社として生まれ変わります。新しい海外旅行保険が販売されるかは不明ですが、さらにきめ細かい補償やサービスに期待したいところです。
補償内容に加えて、より安心のサービス
- 海外旅行中、アクシデントに見舞われてしまったときに、24時間年中無休で日本語でサポートしてくれる電話サービスがあります。トラブル解決のため通訳としても活用することができます。
- 提携医療機関にてキャッシュレスで治療を受けることができます。また、最寄りの提携先医療機関を案内したり、それ以外の医療機関で治療を受ける場合の保険金の請求手続きを教えてくれます。
- 定型のプランであればインターネット契約で保険料が割安になります。また、留学中などの保険期間変更や、保険金請求手続きもインターネットで完結することができます。
※保険会社によっては行っていないサービスもあります。
海外旅行保険の各社の特徴比較
海外旅行保険の各社の特徴比較
リピート割引 | 疾病救護無制限 | フリープラン | 持病既往症 | |
---|---|---|---|---|
損保ジャパン日本興亜 | × | × | ○ | × |
ジェイアイ傷害火災 | × | × | ○ | × |
三井住友海上 | ○ | × | ○ | × |
AIU損害保険 | × | ○ | ○ | × |
あいおいニッセイ同和損保 | ○ | × | ○ | × |
エイチ・エス損保 | × | × | ○ | × |
東京海上日動 | × | × | ○ | × |
チャブ損害保険 | × | ○ | × | ○ |
富士火災 |
× |
× |
○ |
× |
※2017年11月現在
渡航目的別おすすめ保険会社紹介
海外旅行や短期留学におススメなのは(保険期間92日まで)
- エイチ・エス損保のネット海外旅行保険「スマートネッとU」
- 三井住友海上の「ネットde保険@とらべる」(特定手続用海外旅行保険)
- 損保ジャパン日本興和「新・海外旅行保険off!オフ」(3か月まで)
- チャブ保険の「海外旅行保険」
- 三井住友海上火災には「ワーキングホリデー保険」があり、渡航先の国や期間によっては、インターネット契約よりも店頭契約の方が割安となる場合があり注意。
- 海外赴任やワーキングホリデー、長期留学におススメなのは
- ジェイアイ傷害火災「t@bihoたびほ」(リスク細分型特定手続用海外旅行保険)
- AIU保険会社の「海外旅行保険」
- あいおいニッセイ同和損保「eとらべる」(特定手続用海外旅行保険)
- 東京海上日動の「海外旅行保険」
- 富士火災の「海外旅行保険」
他社では留学やワーキングホリデーの補償期間が半年程度までと短いが、AIU損害保険の海外留学補償は1年以内まで、またジェイアイ傷害火災保険は2年まで延長可能となっている。長期間の留学やワーキングホリデーほど事故や事件に巻き込まれる可能性も高くなるので、多少保険料が高額でも補償内容の充実と留学生サポートなどの頼れるサービスが必要となる。
海外旅行保険の契約までの流れ
海外旅行保険の契約については、インターネット申込み、旅行会社での申し込み、資料請求後の申込み、保険会社や代理店店頭にて申込みなどの方法があります。もっとも、最短で申し込みが完了するのは、もちろんインターネットでの申し込みです。また、最短で渡航日に申し込んでも不備等がなければ契約することができます。ただし、万が一不備等があって契約が渡航前に成立しないことがないように、海外旅行日が決まったら早めに手続しておくことをおすすめします。また、特に海外旅行に不慣れな場合には、店頭で海外旅行に関するさまざまなトラブルを確認しながら、申し込みをするとよいでしょう。
とはいえ、もっとも申込みの多いインターネット契約の手続きを例に紹介しましょう。
インターネット申込みの手順は?
① 損保ジャパン日本興和「off!オフ」の場合、まずHPの「海外旅行保険のかんたん試算」をしてみましょう。たとえば、7日間ハワイへ1人で行く場合、PAタイプ(保険料をおさえたい方)、PBタイプ(保険料と保障のバランスをとりたい方)、PCタイプ(補償を充実させたい方)の補償内容と保険料、オプション(ここでは航空機遅延費用)が表示されます。また、オーダーメイド(自由設計)を選択することもできます。
② プランを選択したら「インターネットで今すぐお申込み」をクリックします。補償内容など、わからないことは電話もしくはインターネットで問い合わせができるようになっていますので、不安に思うことがあれば、ここで確認するようにしましょう。
③ 契約者となる本人名義のクレジットカードを用意して「お申込み手続きに進む」をクリックします。
④ 5つの告知事項が表示されます。「1つでも『はい』」と「すべて『いいえ』」のどちらかを選択します。5つの告知事項とは以下の項目になります。
- 現在ケガや病気で医師の治療を受けているなど、健康上の異常がありますか?(一部のケガや病気については医師の治療を受けていても加入できます)
- 他の保健契約等(死亡保険金額5000万円以上)に加入していますか?(生命保険、クレジットカードにセットされている傷害保険は除く)
- 現在、日本国内外に在住していますか?または日本国外からアクセスしていますか?もしくは、すでに日本から出国されていますか?
- 旅行中に危険な職業に従事しますか?(建設・土木作業、建設用機会運転、営業用貨物自動車運転、産業用機会組立、坑内作業、モーターボート競争、格闘技、猛獣使い、力士など)
- 旅行先で危険なスポーツをしますか?(山岳登はん、ロッククライミング、ボブスレー、スカイダイビングなど)
「1つでも『はい』」とあてはまると、こちらの海外旅行保険に加入することができません。
⑤ 「すべて『いいえ』」の場合、旅行先や旅行の目的、出発日と帰宅日を入力、「個人プラン」、「ファミリープラン」、「カップルプラン」を選択し「進む」をクリックします。
⑥ 契約内容と保険料を確認後、重要事項等説明書・契約概要・注意喚起情報(兼クーリングオフ説明書)を確認し、マイページ会員登録等、契約者と被保険者情報を入力します。その後クレジット情報を入力し申し込みが完了します。
申込み完了までは約5分で完了すると思います。
店頭での申し込みが必要な場合は?
損保ジャパン日本興和「新・海外旅行保険off!(オフ)」では、保険期間が92日までの契約はインターネット申込みが可能です。92日を超える予定の海外旅行には、「海外旅行総合保険」に申し込む必要があります。
保険に入らなかった時に発生するかもしれない高額支払いケース
もし、海外旅行保険に未加入で旅行期間中に万が一のことがあった場合はどのくらい高額な支払いをする可能性があるのでしょうか?
病気による高額支払いとなったケース
海外旅行中に脳内出血で倒れICUに入院した。家族3人が日本からおとずれ8日間現地に滞在、帰国後も継続治療を行った場合、治療費用として1000万円、救護者費用として127万円、海外旅行保険に加入していないと、合計1127万円の全額負担となります(この費用を補償する海外旅行保険に加入していれば、自己負担は保険料のみ)。
賠償責任による高額支払いとなったケース
コンドミニアムでお風呂にお湯をためている間に寝てしまい、水を溢れさせてしまう。借りていた部屋は10回だったが、水漏れの被害が4階にまでおよんだ場合、賠償責任負担が239万円になり、海外旅行保険に加入していない場合、全額自己負担となります(この費用を補償する海外旅行保険に加入していれば、自己負担は保険料のみ)。
海外旅行保険に関するまとめ
海外旅行、留学、ワーキングホリデーや赴任、最近では気軽に海外へ行くことができるようになりましたが、これまで比較的「治安がよい」といわれてきた国でさえ、大きなニュースになるような事件や事故が起きています。
せっかくたくさんの思い出と経験を得るために海外へおもむくのですから、渡航の計画と準備は万全にしたいものです。何事もなければ無駄?損をする?ような気持ちになりがちな「保険」ですが、本当に何事かがあったときには、大きな支えとなってくれることでしょう。
保険料は「安心料」ともいいますが、どうせ加入するなら、ニーズに合ったものを選びましょう。また、クレジットカードに付帯されている海外旅行傷害保険の補償内容と活用したり、インターネットで契約して保険料をおさえたりして、賢く海外旅行保険に加入しちゃいましょう!
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