実際にあった!海外詐欺・トラブルについて

実際にあった!海外詐欺・トラブルについて

「海外」と聞くと、真っ先に思い浮かぶのが、「危険」という二文字。
日頃、世界でもトップクラスに安全な日本で暮らしている私たちからみると、「海外は危険である」という認識は捨てきれません。
もちろん海外は日本と比較すると圧倒的に危険ですが、きちんと安全について勉強し、過去のトラブルを把握しているだけで、危険な目にあう可能性は下がり、万が一の時もきちんと対応をすることができます。
今回はそんな海外の危険なトラブル事例について紹介したいと思います。

交通事故

海外の交通ルールは日本のそれと大きく違う場合が多いです。
車の性質も違えば、道路や標識など、多くの点で相違点が見られます。

スリ・窃盗

スリ

路上、乗り物の中、建物の中、いかなるところでもスリは行われます。
歩いている時にバックやポケットから盗まれるのはもちろん、「ケチャップ詐欺」とよばれる、ケッチャプ(やソフトクリームなどの液状のもの)をわざと服にぶつけられ、拭いている間に財布やバッグを盗まれるという日本ではあまりみかけない特殊なスリも存在します。
周囲が人ごみになっている時や、自分を注視している人がいないか注意しましょう。
また、絶対に財布や貴重品を露出が多いところやポケットにいれないようにしましょう。

 

ひったくり

日本でもニュースになるひったくり。こちらも海外で起こります。
肩にかけているバッグや手に持っていた財布をいきなり取られるというものです。
道を歩くときはカバンを車道側にかけない、できるだけ前掛けする、といった注意をしましょう。

 

ホテルの清掃員による窃盗

これは日本ではあまりみかけない類の窃盗ですが、自分が留守にしている間にホテルのスタッフが貴重品を盗むというものです。
特に発展途上国など、ホテルスタッフの待遇が悪い地域では必ず貴重品は厳重に保管しましょう。
チップを少し多めに渡すなど、スタッフと仲良くなることもひとつの解決策です。

強盗

窃盗とは、「他人の財物を窃取すること」、一方、強盗とは、「暴行又は脅迫を用いて他人の財物を強取すること」です。
つまり強盗の方が罪が重く、被害も大きいです。
強盗の際は、銃やナイフといった武器が使われることもあります。
もし遭遇してしまった場合は、抵抗することなく、言われたとおりに従うことが重要です。「目の前の金品より、自分の命」です。

 

睡眠薬強盗

現地の食べものや飲み物に睡眠薬が含まれており、飲食してからしばらくたつと強烈な眠気に襲われ、寝ている間に身ぐるみを剥がされるという強盗です。
これは、現地の人と仲良くなり、気軽に渡された食べ物や、家に招待された時に食べた食事に含まれていた、というケースが多く、主に発展途上国で起こるトラブルです。
知らない人に悠長についていったり、仲良くなったからと言って不用意に飲食物を口にふくまないようにしましょう。

 

首絞め強盗

言葉の通り、首を絞められたり羽交い絞めをされたりして金品を盗まれる強盗です。
主に人目のつきにくい路上で歩いているときに起こります。
一人で外を歩かない、歩くとしても人目のつくとこや大通りを歩くようにしましょう。
また、周りに自分を注視している人がいないか気にしましょう。

 

カージャック

短い観光なら車を運転することは少ないかもしれませんが、長期滞在となると、車を所有することは少なくありません。運転する際には特にカージャックに気を付けましょう。
カージャックには、映画で見るようなピストルで脅される場合もあれば、わざと事故を起こして金品をせがまれたり、人気のないパーキングエリアで脅されたりする場合も存在します。
車に乗る際は注意しましょう。

 

タクシー

日本のタクシーと違い、海外のタクシーは安全ではありません。
タクシーでもカージャックと同様、武器を所持し身ぐるみをはがされるケースがあとをたちません。
特にしつこく声をかけてくるタクシーやあからさまに安いタクシーなどは乗らない方がいいでしょう。

詐欺

クレジットカードのスキミング詐欺

別の記事で書いた通り、クレジットカードは海外旅行に行く上で欠かせないものです。
特にクレジットカードが主流の国では常にクレジットカードを使うことになります。
そんな時にスキミングに合うと、自分では知らないうちに、カードの利用料金が増えていたり限度額に達していたりします。
クレジットカードによる決済の場合、きちんと自分でカードを見続けることが重要です。少しでも目を離してしまうと、スキミングされ、偽造カードが作られてしまいます。
支払いの時は、ウエイトレスにカードを預けてその場を離れさせるのではなく、レジのところまで一緒についていき、きちんと支払いをしているか確認しましょう。
また、使用後の支払い明細は一定期間保管し、スキミングされたときに、きちんとした利用料金をカード会社に伝えられるようにしておきましょう。

 

偽警察 / セットアップ詐欺

海外では警察の恰好をした偽警察が多くいます。
彼らは、外国人観光客に対して、ありもしない罪を擦り付け「逮捕されたくなかったら賄賂を渡せ」といったり、「パスポートと財布を見せろ」というのです。
また本物の警察が上記のようなことも行うこともあります。
もしもこのような現場に出くわしてしまったら、「他の警察も読んでくれ」「日本大使館に確認する」など、毅然とした態度で対応することが大切です。
すきを見せたとたん、物を取られたり、脅しがエスカレートしますので気を付けてください。

 

トランプ詐欺

トランプ詐欺はいかさま賭博とも呼ばれており、参加者が勝てないような仕組みになっているギャンブルです。
街中で起こる場合もあれば、現地の家に招かれゲームをしようと誘われつ場合もあります。
最初はただのゲームのつもりで参加したのにお金をかけることになってしまったというもので、ひどい場合には、持ち金だけならず、所持しているスマホやパスポートなどまで取られる場合もあります。
ギャンブル・賭博は決められた場所でやれば問題はありません。街中など非公式の場所では勝負をかけられてものらないようしないようにしましょう。

 

テロ・殺人

ここ数年、ISISの登場やアメリカ、北朝鮮の政治などによって、世界中でテロや無差別殺人などが増加しています。
テロや殺人などはどれだけ気を付けていても巻き込まれる可能性があるものです。
テロに巻き込まれないようにするためにも以下の点に気をつけてください。

・多くの人がいる場所(ライブやフェス、イベント)に長時間いないこと

・最新の安全情報を外務省のホームページで確認しておくこと

・ホテルの入り口など誰でも出入りできる場所に長時間居続けないこと

海外の情報先/連絡先まとめ

以下に渡航先の情報を集める際に有益な団体を取り上げておきます。
ご確認ください。

 

外務省

 

海外安全 HP/世界の医療事情

一般犯罪、政情、治安情勢、

医療情勢などの総合的な情報

http://www.anzen.mofa.go.jp

http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/

渡航先の在外公館安全情報

(殆どの公館の HP で公開)

現地特有の多発型、一般犯罪

情報や治安情報、生活情報

各公館のURLは外務省ホームページの

「在外公館リスト」に掲載。

JICAの国別生活情報 主に途上国の生活情報、

宗教、慣習、タブー等の情報

http://www.jica.go.jp/regions/seikatsu/
厚生労働省 検疫所

FORTH

感染症・医療情報 http://www.forth.go.jp/index.html

まとめ

一刻を争う場に陥ってから物事を調べていては、被害を最小限に食い止めることができません。
どれだけ気を付けていたとしても、防げない事故事件、トラブルはもちろん存在します。
しかし、事前に過去のトラブルや対応策を調べておくだけで事の結末は大きく変わってきます。
もし知っていればけがはしなかったのに、もし調べていたらすぐに逃げることができたのに、後悔先に立たずです。
海外に訪れる際は必要最低限の安全に関する知識、予防策、対応策は身につけておきましょう。

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