日本(成田)から飛行機でわずか4時間で行ける身近な海外が台湾です。仕事や学校であまり時間が取れない方でも週末フラッと訪れることができます。
そして台湾の首都である台北はアジア有数の国際都市でもあります。日本文化も多く流通しており、新日家が多いことでも有名です。多くの伝統的な建物が現存しつつ近代化された都市は、過去・現在・未来が見事に融合された魅力溢れる観光地です。そんな台北に行ったことがまだない方、はたまた初海外旅行の方にお勧めの観光スポットをいくつかご紹介したいと思います。
台北101
509.2mもの高さを誇る台湾一の超高層ビルです。その高さは、完成当時は世界一としてギネスブックにも登録されました(現在はドバイのバージュカリファの828.0mが世界一の高さとなる)。今や台湾のランドマーク的存在です。地下1F~地上6Fまではショッピングモールになっており、カジュアルブランドからハイブランドまでたくさんのショップが集まっております。また、地下1Fのフードコートもあり、多くのローカルフード店が軒を連ねております。どのお店もとても清潔感があり、夜市などの屋台は衛生面が不安だと感じる方にはお勧めです。展望台は89Fにあり、これもまた当時世界最速を誇った高速エレベーターで、なんとわずか40秒程度で一気に上がっていきます。展望台からの景色は想像するとおりの絶景となっております。台北市を一望でき、そこはまるで天空の世界に来たかのようです。さらにそこから91Fまで行くと屋外展望台があります。天気が悪い日は開放しておりませんが、天気が良ければ風に当たりながら天空の世界を楽しむことができます。夜はなれば台北一高い場所から光のショウの楽しむことができます。カップルにとって絶好のデートスポットとなるでしょう。
中正紀念堂
台湾の三大観光名所の1つで、総統蒋介石の顕彰施設です(ちなみに「中正」とは蒋介石の本名です)。敷地は25万平方メートルになり、その広大な敷地には中正紀念堂の他に「國家戯劇院」(オペラハウス)と「國家音楽廳」(コンサートホール)があり、どれもその建物の大きさに驚くでしょう。紀念堂内は、蒋介石の巨大な銅像があり、1時間ごとに10分間衛兵交代儀式が厳かに行われます。中は脱帽かつ飲食が禁止されておりますので注意してください。また資料館では台湾の歴史や蒋介石の軌跡を知ることができます。観光スポットだけでなく、休日には多くのイベントが開催されたり、家族連れやカップルの憩いの場ともなっております。
龍山寺
約270年もの歴史を持つ、台北で最も歴史のある伝統的中国寺院です。台湾では有名なパワースポットにもなっているため、多くの国内の熱烈な支持者や外国人観光客が参拝のために訪れます。装飾に用いられている極彩色は大変美しく、圧巻の見応えです。ご本尊の観世音菩薩を中心に、あらゆる種類の神様が祀られているため、1ヶ所で様々なご利益を得られます。特に縁結びの神様「月下老人」や、学業の神様「文昌帝君」、商売繁盛の神様「關聖帝君」が有名です。ここに行けば一度にたくさんの願い事が叶うかもしれません。他にも占いやおみくじもあり、現在の自分の運気を確認することができます。営業時間も6:00~22:00と長く、短期滞在の方にもうれしい観光スポットです。
国立故宮博物館
ニューヨークのメトロポリタン美術館、モスクワのエルミタージュ美術館、パリのルーヴル美術館と並ぶ、世界4大博物館の1つで(他ロンドンの大英博物館、マドリッドのプラド美術館という場合もある)、世界的にも大変知名度の高い博物館です。台湾観光では絶対に外せない観光スポットです。中国の歴代皇帝が収蔵した品々が展示されており、その収蔵品の数は60万点とも言われております。定期的に展示品は入れ替えられ、宋・元・明・清の4王朝時代の貴重な宝物が常時6千から7千点が展示されております。特に本館の第1展覧エリア3階にある5大秘宝(翠玉白菜、肉形石、雕橄欖核舟、象牙透彫雲龍文套球、毛公鼎)は必見です。現在の技術を駆使しても製作不可能とも言われる神業的な超絶技巧で作られており、その人間が成したとは思えない精巧な作りと美しさに完全に見入ってしまいます。館内の展示品は写真撮影が許されておりますので、ぜひカメラに収めてください。博物館は大変な規模を誇っているため、歴史好きな方にとっては、ここだけで1日過ごすのも良いでしょう(もしかしたら1日だけは足りないかもしれません)。しかし、時間がない方はせめて5大秘宝だけも見てください。博物館は台北市内より若干離れた場所に位置しているので、効率を重視する場合はあまり長居しない方が良いです。
象山
標高183mで台北四獣山(象山、豹山、獅山、虎山)の1つです。山頂からは台北101を中心に台北市内の風景を望めます。特に夜景の美しさは格別で、夜景好きには溜まりません。台北101が最も美しく見える場所として、夜になると多くの観光客やカップル、カメラマンで賑わいます。ぜひカメラを持参して写真に収めてください。いくつか撮影ポイントがありますが、お勧めのベストポジションは山頂にある巨大な岩の上が良いでしょう。ただし足場には気を付けてください。山頂までは「象山自然歩道」というトレイルコースを登っていくことになります。特別な装備は必要なくスニーカー程度で問題ありませんが、急勾配の階段をいくつも登っていくことになるので体力に自信がない人には少しきつく感じるかもしれません。途中休憩を挟みながらゆっくり登ってください。
鼎泰豊
1958年創業の台湾グルメの代表格です。1993年にアメリカのニューヨークタイムズ紙で「世界の人気レストラン10店」の1つに選ばれたこともある世界的にも有名なレストランです。世界各地に店舗を持っており、日本にも店舗があるので、もしかしたら行ったことが方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひ本店の味を堪能してください。お勧めメニューは何と言って小籠包です。極薄の皮に肉汁がたっぷり含まれており、口に入れた途端に広がる旨味はまさに芸術の域に達しております。小籠包だけでなくチャーハンや酔っ払い鶏などのメニューも大変美味しいです。どれを注文してもハズレがない気がします。店内は清掃が行き届いており、清潔感が保たれております。また、接客も大変良く、店員はいつも笑顔で礼儀正しく、簡単な日本語であればどの店員も当たり前のように話せます。食事時は行列でかなり待つことになるので、開店時間の10時に合わせて行くと良いでしょう。
九份
宮崎駿監督のジブリアニメ「千と千尋の神隠し」のモデルにもなったことで一躍有名となり、今や台湾の中でも多くの日本人観光客が訪れております。台北から電車とバスを乗り継いで行くこと2時間、海を臨む小高い山の上にレトロ感溢れる九份の繁華街があります。繁華街のメイトロードである基山街の両サイドには多くの飲食店、土産屋が軒を連ね、大変な賑わいを見せております。特にグルメには目がない方には、ここは打ってつけの場所となるでしょう。名物は「芋圓」(芋ダンゴ)、「草仔粿」(草餅)、「魚丸」(魚のつみれ)、そして数々の台湾スイーツがあります。ただ歩くだけなら10分程度ですが、次から次へと目移りするこの通りは、あっという間に1、2時間経ってしまうでしょう。夜になると街中がライトアップされ幻想的でノスタルジックな雰囲気になります。台北から日帰りもできるのでぜひ訪れたい観光スポットです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このように台北は多くの観光客を魅了するスポットで溢れております。治安も大変よく、交通網も充実しております。また多くの観光スポットやホテルでは簡単な日本語を話すスタッフがいるため、海外旅行初心者でも安心して周れるのもとても魅力的だと思います。ぜひあなたも台北を訪れ、その魅力にハマってください。