仰天交通マナーのフィリピンで生き抜く4つのススメ
フィリピン人は基本的に穏やかで優しい性格の持ち主が多いですが、ひとたび運転となると優しさや穏やかさはどこかに消えて無くなります。交通ルールなんてあってないようなもので、交通マナーは日本の常識とはかけ離れています。
そんな荒々しい交通マナーのフィリピンで安全に生き抜くための4つのススメをご紹介します!
1.まずはドライバーを雇うべし
フィリピンで車に乗る場合1番おすすめなのが、ドライバーを雇うことです。
旅行中の短期間でも、ドライバー付きレンタカーが利用できます。タクシーやバス、ジプニーという乗合バスや、トライシクルというバイクタクシーのようなものなど移動手段は色々ありますが、どれも日本人が利用するには危険が伴います。
タクシーでの高額請求、バスやジプニーでのスリ被害などはよくある話です。さらに、タクシーやバスやジプニーのドライバー達は、無茶な運転をしがちです。
また、ジプニーやトライシクルは手作り感満載の乗り物で、ジプニーが走行中に真っ二つに折れた!という驚きの事故も起きています。
ドライバーは日本に比べてかなり安く雇うことができるので、まずはドライバーを雇って安心を手に入れましょう。
2.ドライバーを決して急かさない
日本では、道路に引かれた車線のとおりに綺麗に列になって走るのが当たり前ですよね。
フィリピンではそんなお行儀よくしていたら一生目的地にたどり着けないとみんなが思っています。
運転はさながら陣取りゲームで、隙間さえあればすかさず詰め込んでいき、2車線の道路を勝手に3車線4車線として走行し始めます。ちなみに、車線変更のウィンカーなんてものは出しません。
自分の気分で自由自在に車線変更をするのです。そして、急ぐ人はさらなる上を行き、平気で対向車線を逆走して一気に追い抜いて行きます。
フィリピンで車に乗る時は、ドライバーに「急いで」とは絶対に言わないことが自分の身を守る最大のポイントです。
急かしてしまったら最後、鼻歌を歌いながら対向車線を爆走し、生きた心地がしない旅路になることでしょう…。
3.「そこらへんで降ろして」は禁句
日本で免許を取った方なら、車を止めたい時は、必ず路肩に寄せてハザードを点けて止まると教わったはず。
フィリピンでは、止まりたいと思ったその場所で止めてもOKという認識で運転しています。
急に道路の真ん中で車を止めて、道路に出て用をたすドライバーを見たときは衝撃が走りました。
ドライバーに降車場所を伝える時は、どこで止めて欲しいか詳細に伝えましょう。
日本でよく使う「ここら辺で降ろしてください」は危険です。道のど真ん中だろうと、信号の真下であろうとその場で止まってドアを開けはじめます。
ちなみに、乗合バス式のジプニーは、停留所が存在しないためどこでも乗り降り自由ですが、乗る時も降りる時も道路のど真ん中という場合がほとんどです。
ジプニーには乗らないのがおすすめですが、もしジプニーに乗る場合は必ずローカルの人の後ろにぴったりとはりついて乗り降りをして身の安全を確保ましょう!
4.信用していいのは自分の「目」だけ
もしあなたがフィリピンで車通りの多い道を歩く場合、信じていいのは自分の目だけです。
信号や交通整備隊はあてになりません。自分の目で車やバイクが来ないこと確認して歩きましょう。
そして、やたらと聞こえてくるクラクションも全くあてになりません。
クラクションは緊急事態にのみ使うものだと思っていましたが、この国では違います。
ドライバーは常に片手をクラクションの上に乗せていて、何か思うことがあればすぐに鳴らします。
信号が青になった瞬間「いけー!」と言わんばかりに鳴らします。
割り込まれそうになった時、逆に割り込む時、とにかくクラクションを鳴らして鳴らして鳴らしまくって自己主張します。
もはや、誰が誰に鳴らしているのか誰もわからない状況になります。
クラクションが聞こえたからと立ち止まると逆に危険なこともあるので、自分の目だけを信じて、全方位に細心の注意を払いながら歩きましょう。