徹底比較!東南アジア主要3ヶ国 【タイ・マレーシア・シンガポール】の留学事情

徹底比較!東南アジア主要3ヶ国 【タイ・マレーシア・シンガポール】の留学事情

最近、英語留学の目的地として東南アジアが注目を浴び始めています。

英語圏の先進諸国への留学の前段階として、まずは物価の安い東南アジアで英語の下積みをし、そこからオーストラリアやヨーロッパへ留学やワーキングホリデーに行くという流れが多いようです。

という私も実はその一人で昨年、約1年間の東南アジアでの留学生活を経て、今はオーストラリアで働きながらネイティブな英語に親しんでいます。

 

そこで今回は、今注目を浴びているタイ・マレーシア・シンガポールの東南アジア主要3ヶ国の留学事情を、私自身が肌で体験した様々な視点から徹底比較してみます!

授業レベルに関して

 

  授業レベルに関して(☆で五段階評価)
タイ ☆☆☆
マレーシア ☆☆☆☆
シンガポール ☆☆☆☆☆

 

私自身は期間の長い、短いの差は有れど、この3ヶ国いずれでも英語留学を経験したことがあります。

学んでみての英語のレベルとしては、いずれの国でも本格的な語学を学べる環境が整っていると言うことができると実感しました。

 

その中でも敢えて一つの国を挙げるならば、3ヶ国の中では特にシンガポールに一日の長があると感じました。
シンガポールでは普段から日常的に英語を使用する頻度が高いですし、留学後、現地の会社に就職する場合はビジネス以上の英語が求められる場合が非常に多いです。
授業でもより実践的なフレーズの内容が濃いと感じました。

 

また、マレーシアも同様で、マレーシア人だけでなく多種多様な民族が住む多民族国家のため、かなりレベルの高い英語を学ぶことができました。

一方でタイに関しては、教えてくれる教師が地元タイ語訛りの英語だったという場合も少なくないようです。

ネイティブな英語を学ぶという意味では、上記2ヶ国に比べて劣るといわざるを得ないでしょう。

留学費用に関して

 

留学費用に関して(☆で五段階評価)
タイ ☆☆☆☆☆
マレーシア ☆☆☆☆
シンガポール

 

次は気になる留学費用に関して。これは具体的に私が体験した内容そのままで、1ケ月単位で計算した上での授業料(入学金、教材費含む)、生活費(家賃、食費、娯楽費等)を比較してみたいと思います。

 

〇タイ…授業料約50,000円、生活費約30,000円、合計80,000円前後

〇マレーシア…授業料約60,000円、生活費約40,000円、合計100,000円前後

〇シンガポール…授業料約90,000円、生活費約150,000円、合計240,000円前後

 

こうやって具体的な数字を挙げてみると、国によって大きな差が出るのがわかりますね。
私の場合はタイとマレーシアでは学校で提携しているドミトリー(寮)で暮らしていたため、授業料以外にかかる生活費が大幅に安くなっています。

一方でシンガポールでは学校外で部屋を借りていたため、生活費全体がかなり高額になりました。

 

東南アジア諸国の中でも物価が安いタイとマレーシア。
授業料だけでなくそれに伴う生活費も、割安感が強いですね。

 

対して、シンガポールでの生活に当たっては、費用の面では大きな支出を覚悟しなければなりません。

 

私の場合、滞在先はチャイナタウンエリアの格安ホテルで、そして3食全て外食をメインとしましたが、平均して1日当たり5,000円以上の費用がかかってしまった計算になります。

 

現地で英語を活かした働き口に関して

 

  働き口に関して(☆で五段階評価)
タイ ☆☆☆☆☆
マレーシア ☆☆☆
シンガポール ☆☆☆☆☆

 

留学での経験を活かして、そのまま現地で英語を武器に就業する機会はどうなのでしょうか。

 

特にタイとシンガポールでは就業の機会が多い印象を受けました。
タイは常時10万人以上の日本人が暮らすと言われる、世界でも有数の日本人に人気の長期滞在先です。
英語を活かしてビジネスをするチャンスは無数にあります。

また、私たちの母国語日本語さえも武器になる仕事も少なくないので、よほど職種や待遇にこだわらない限りは、ある程度の仕事を見つけることができるでしょう。

 

 

シンガポールでの働き方に関しての特徴としては、正社員雇用以外にもアルバイトや契約社員扱いでの採用が見込まれることが挙げられます。
実際に私が通っていた学校の同じクラスの生徒の中には、授業後まっすぐアルバイト先に向かうという方も多くいました。

英語を学ぶための時間と現地での就業の時間、それら二つを自分自身のさじ加減で調整できるのは大きなメリットです。

 

そしてマレーシアは、これら2ヶ国に比べ日本人の就業先自体が圧倒的に少ないという特徴が挙げられます。
留学後の就業に当たっては、それこそタイやシンガポールなど近隣諸国での就業も視野に入れた上で就職活動を行っていくのが賢明と言えるのかもしれません。

現地の治安やケガ等に関して

 

  現地の治安等に関して(☆で五段階評価)
タイ ☆☆☆☆
マレーシア ☆☆☆☆
シンガポール ☆☆☆☆☆

 

この点に関しては、圧倒的にシンガポールが秀でていると言えるでしょう。

世界でも有数の治安の良い国として挙げられるシンガポール。
人々が普通に生活しているエリアでは、例えば女性の夜の一人歩きも安全と言えるほど、この国の治安は良いです。
また電車やタクシー、公園などの公共施設全般がとても清潔ですので、すごく気分良く街歩きを楽しむことができます。

 

マレーシアとタイに関しても、東南アジア諸国の中では比較的治安は良い国に挙げられると思います。

一方でこの2国での留学に際して注意しなければならないのが、外出先でのケガに関して。
特にタイ・バンコクの交通渋滞は救いようがないほど酷く、いたるところでバイクや車の事故が発生して日本人も巻き込まれるという事例を見聞きします。

日本の交通マナーがその国では全く通用しないこともあります。
たとえ相手が悪くても、ケガをして泣くのはご自身ですので、事故に関しては日々気をつけておいて損はありません。

生活全般に関して

 

  生活全般の印象に関して(☆で五段階評価)
タイ ☆☆☆☆☆
マレーシア ☆☆☆☆☆
シンガポール ☆☆☆☆☆

 

そして最後に、生活全般に関して。学校での授業以外に、普段の生活の充実度はかなり重要になってきますよね。

 

 

あなたが何を求めてその国での留学生活を送っているかにもよりますが、今回挙げた3ヶ国はそれぞれに、人を魅了する素晴らしい特徴があると私は思います。

微笑みの国と呼ばれ、留学先だけではなく旅行先としても日本人に人気のタイ。
私がこの国をおススメする大きな理由としては、先に挙げたように、物価が安く食事も日本人の口にあった内容のため、ストレスなく留学生活全般を楽しむことができる点に他なりません。

 

マレーシアはこの3ヶ国の中で、一番落ち着いて学んだり、生活することのできる国と感じました。
マレーシア人だけでなく中国系や中東・アフリカ系などの人種が共存しているため、語学だけでなく様々な文化を肌で体感することができました。

 

そしてシンガポールは、東南アジア諸国の中でも一番の優等生国家。
この小さな国には物価の高さを補って余りあるほどの魅力があります。

 

ぜひ予算が許せば、1ケ月と言わず長期にわたり学び、生活してみたいと思った国です。

おわりに

留学中に何かあった際、日本へ帰国をしようと思っても、この3カ国は時間的にも費用的にも大きな負担なく帰国することができるのも大きな利点です。

海外での留学は、その国で言語を学ぶこと以上に、その国での生活が好きになれるかどうかが重要になってきます。
その国でかげがえのない友達ができて、充実した生活全般を送れているからこそ、しっかりとした学びができるのではないかと思っています。

 

ぜひ学びに、遊びに、その国での留学生活を思う存分楽しんでください!

私のこの拙い経験が、これから留学をしようと思っている方へ何らかの形で後押しすることになることを、心から願っています!

PICKUP記事 - 時間よ止まれ!楽しい思い出の瞬間を“まるごと”撮れるカメラ。