狼と香辛料
狼と香辛料には、行商人のロレンスと少女の姿をした賢狼ホロとの旅について描かれています。
ロレンスは、麦が特産品のパスロエ村に来たときにホロと出会います。
ホロは、パスロエ村では神として崇められ、大切にされてきました。
そのお返しにホロは、村の麦を豊作にして良い関係を作ってきました。
しかし、農業技術の発展などでホロに対する信仰心が薄れ、ないがしろにされ始めたのです。
そんなときにホロは、故郷であるヨイツに帰りたいと思い始めたのです。
ロレンスの荷馬車に忍び込んだのがきっかけで、二人は旅を始めます。
この物語は、ただ旅をするわけではなく商売をしながら旅をします。
ヨイツを目指す途中にある国々で様々な問題に巻き込まれたり、商売の交渉を巧みにしたりします。
ロレンスはホロとの旅の中で、行商人としての腕がどんどん成長していきます。
さすが賢狼と言うべきかホロの助けもあり、商売を成功させていくのです。
中世ヨーロッパをベースとした架空な世界で、宗教や国情など様々な問題が起こります。
狼と香辛料は、経済的なことも出てきて正直難しいこともあります。
しかし、しっかりと解説してくれたりするので理解はできると思います。
経済的な面から見ても面白いのですが、ラブコメとして見ても面白いと思います。
言葉巧みに駆け引きをしたかと思えば素直になったりと、普通のラブコメではないけれど十分に楽しめます。
ロレンスとホロの2人は商人の相方として、そして異性としてとても良い関係です。
ホロの助言や助けにより交渉がまとめられたり、新しい活路を見出だすことができます。
キャラクターたちの声優さんたちが役にピッタリだったように思います。
ケモミミのホロが可愛くてとても人気が出ました。
アニメも2期まで放送され、作品自体の人気もうかがえます。
ホロが使う独特な花魁言葉も作品の魅力の一つだと思います。
乙女心をより表していて、ロレンスへの思いがとても伝わってきます。
経済的な話も多々出てくるので好き嫌いが分かれると思いますが、個人的には大好きな作品です。