韓国全国に歴史を感じるスポットは多いのですが、今回は韓国の歴史を深く感じる事が出来る場所「ソウル市内・郊外」のスポットを紹介したいと思います。
昌徳宮
チャンドックンは1405年に正宮である景福宮の離宮として建てられ光海君以降270年ほどの長い期間、朝鮮王朝の政務が行われていた場所です。
敷地もとても広く約135,000平方メートルもあるのだとか。
その敷地内には13棟もの宮殿が建てられています。
この建物の魅力はなんといっても1年中、大勢の観光客などが訪れているにも関わらず自然などの管理や維持が行き届いています。
韓国にも日本と同じように四季がありその時期によって様々な景色を楽しむ事が出来るのですが、季節によっても雰囲気が変わるのでお勧めです。
敷地では一般観覧とガイド付きの制限観覧の2タイプに分かれていますので、韓国の方にガイドをして貰いながら観覧したい人にもお勧めです。
宣陵
宣陵は9代国王の成宗のお墓なのですが、ソウルには多数の王陵が存在しています。
まず赤い門が見えてくるのですが、この門は聖なる場所の入り口として建てられており、先には丁字閣と呼ばれる建物が見えておりこの建物へと続く参道があるのですがこの道は神聖なる神の道となっており私たちは歩く事が出来ませんのでご注意を。
丁字閣とは祭祀を行う場所ですが、漢字の丁の形に建物が似ている為丁字閣と呼ばれています。
丁字閣から少し上った場所に成宗のお墓である宣陵があるのですが、成宗の名前は韓国の時代劇ドラマを好きな人は聞いた事はあるのでは。
「王と私」というドラマにも出てくる王様ですので、このドラマを見ていた方や、この場所を訪れた方はドラマを見てみるとどのような方だったのか知る事が出来ると思います。
宣陵だけではないのですが、韓国の面白さといえば、過去と現在や未来の共存ではないでしょうか。
歴史を感じる事が出来る建物や場所から眺める事が出来る高層ビル。
どちらも良い部分がありそれぞれの魅力が絶妙にマッチしていると感じます。
江南エリアにあり宣陵駅から徒歩5分ですので、少し自然の中で息抜きがしたいと思う人にもお勧めです。
この公園内には「チャングムの誓い」や「サイムダン」に出てくる11代国王が眠る場所靖陵もあるのでこちらの韓国ドラマが好きな方にもお勧めです。
宗廟
宗廟は八万大蔵経板等とともに1995年にユネスコの世界遺産に登録されている場所なのですが、李氏朝鮮王朝の歴代の王・王妃の位牌を祀り祭祀が行われていた場所です。
この場所はとても神聖な場所とされていて毎年宗廟祭礼儀式が行われています。
敷地は東京ドーム4個分ととても広く、独特な空間なことが見どころではないでしょうか。
日本では感じる事のない空間を是非感じてみてください。
雲峴宮
雲峴宮は朝鮮時代末期に改革派の政治家として影響をもたらした興宣大院君の私邸なのですが、26代王である高宗が即位するまでの時代を過ごした場所であり革新政治の中心地でもありました。
興宣大院君一家の様々な祝い事がこの場所で行われていてその中でも「嘉礼」と呼ばれる結婚式は毎年4月と9月に再現行事が行われる事もあるので、興味のある方やこの時期に韓国旅行を予定している方は訪れてみては。
雲峴宮は仁寺洞エリアにありますので買い物のついでに訪れる事も可能です。
入場料も無料で、衣装を有料でレンタルし着用しながら観覧する事も可能ですのでまた違う楽しみ方も出来ると思います。
雲峴宮洋館は最近ではドラマ「トッケビ」のロケ地として訪れる方が増えているのだとか。
洋館は残念ながら学校敷地内にあるため関係者以外立ち入り禁止なのですが雲峴宮から見る事も出来ます。
景福宮
景福宮は1395年に創建された朝鮮王朝の正宮なのですが、朝鮮を建国したイ・ソンゲが首都遷都を決め高麗の首都である開京から漢陽に移すのですがその過程で建てられたのがこの宮殿で王朝の中心部でした。
豊臣秀吉による壬辰倭乱で全焼し、約280年の間再建されていなかったのですが1868年に再建され復元したものの朝鮮総督府庁舎を建てたことにより景観が失われてしまいましたが、日本の統治から解放された事がきっかけとなり少しずつ元の姿に戻そうと工事が行われています。
現在も工事中ですが2025年にはその工事が終わる予定との事です。
夜間特別観覧でライトアップされる期間もあり昼とは違う雰囲気を感じる事も出来るのでお昼と夜と訪れてみるのもいいと思います。
水原華城
水原はソウル郊外にあり約1時間離れた場所なのですが朝鮮王朝末期に建造されたお城があります。
華城行宮を中心に城郭や砲台、門、やぐらなどが組み込まれている建物です。
お城周辺は散策コースとしても地元の方に愛されている場所です。
こちらも四季によって様々な花が咲く為季節によって異なる雰囲気を感じる事も出来るのでお勧めです。
ドラマのロケ地としても有名で「根の深い木」などの多くの作品が撮影されていますので、好きなドラマが撮影されていればロケ地として少しソウル市内から離れてみても各地での出会いがあると思います。
「河回村(ハフェマウル)・良洞村(ヤンドンマウル)」
河回村は慶尚北道安東市の中心から車で40分と少し遠いのですが瓦葺きや藁葺きの韓屋が保たれていて現在も両班の子孫たちが受け継いだ家屋を守りながら暮らしている村です。
2010年にユネスコ世界遺産に指定されています。
景観を守るために規制され許可された車両のみ村内へ入る事が出来、許可がない車両で乗り入れが禁止されています。
村の入り口までは無料シャトルバスが運行していますので村へ入場するにはチケットの購入が必要ですので忘れないように購入してくださいね。
日本語での案内板も設置されているみたいなので建物の説明を見る事も可能です。
日本とは違う歴史的な建物を間近で見る事が出来るのでお勧めです。
安東はチムタクという鶏料理が有名な場所ですので、建物もグルメも楽しむ事が出来、ソウル市内とはまた違う楽しみ方が出来ると思います。
仁寺洞エリア
仁寺洞周辺には今回紹介している雲峴宮や景福宮などが徒歩圏内にあり伝統的な建物、韓屋で食事が出来るお店や骨董品など伝統的な物をお土産として購入する事が出来、明洞などの繁華街とは違った雰囲気のエリアで落ち着いた時間を過ごせると思います。
スターバックスも仁寺洞エリアでは景観を守る為ハングルで書かれています。
仁寺洞から三清洞までは徒歩圏内なので韓屋などの歴史的な建物をみながら伝統茶や可愛い雑貨など買い物する事も可能です。
サムジキルなど伝統工芸品を扱うお店もあるので、お土産選びにもお勧めです。
タルトンネ
歴史とは少し異なるかもしれませんが、現在の韓国といえば高層ビルが多い中昔ながらの韓屋もあり、日本と同じように日々変化しています。
韓国にはタルトンネと呼ばれる場所があります。
タルは月、トンネは町。タルトンネは月の街と日本語で直訳されるのですが、タルトンネと呼ばれる場所は月に届きそうな程高い場所にあり貧しい人達が集まり住み始めた集落です。
現在は都市の再開発などで少しずつ姿を消していますが、戦争で壊れてしまった建物や荒れた斜面に集落を作り不法占拠という形で暮らしています。
経済成長を支えた方たちが高齢になり恩恵を受ける事が出来ないまま追いやられてしまうなど狭い空間に肩を寄せ合いながら生活をしていたので寄り添い助け合いながら日々を過ごしていたそうです。
東大門から近い大学路周辺にもタルトンネがあり、ガイドブックには路上壁画村と紹介されていますが、建物の壁に絵が描かれていてその絵を写真にとる観光客で賑わっていました。
筆者もこのエリアを知ったのはガイドブックを見て、見てみたい!と思い散策したのですが生活するのに大変そうな道や街並みを見て少し苦しくなりました。
日本にも似た場所はあるとは思いますが、筆者にとっては韓国の貧富の差がはっきりと分かる場所でした。
日本にいるとあまり伝わらない韓国の貧富の差ですが、壁画村として紹介されているので訪れる人が多く、中にはマナーの悪い人もいるみたいで生活している人達を騒音等の被害で苦しめている事もあり、現在は一部住民による反対運動もあり壁画が観覧出来なくなっているのだとか。
この壁画が施されるきっかけになったのが毎日のように急な階段を上り下りする住民のために少しでも楽しく生活できるようにという願いが込められていました。
2年前に訪れたきりなので現在どういう姿になっているのかは分からない部分もあるのですが、最近では「インスタ映え」という言葉を良く聞きますが写真だけを取り食事を沢山残したり、店内で騒いだりとマナーや配慮の部分が問題視されていますが、旅行していてテンションが上がってしまう部分はありますが現地の人の生活の場だという事や国が異なる事や周囲の人への配慮やマナーを守ってお互いが良い時間を過ごす事が出来れば…と思います。
まとめ
いかがでしたか?
今回は韓国の歴史が知れる場所という事でいくつか紹介しましたが、この他にも素敵な場所沢山ありますので、是非自分だけのお気に入りの場所を見つけてみてくださいね。
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