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中国大連の田舎生活は薪を使うスローライフ

大連の賑やかなビジネス街の喧騒から、2時間ほど車に揺られて。するとそこに中世の油絵さながらの光景が広がっています。はるか遠くの方でなだらかに重なり合う丘、地平線にゆっくりと沈んでゆく夕日。その刻頃、夕飯の支度を始める赫々家の煙突からでる白い煙。そして暗闇から見える、家の明かり。笑い声。そこはタイムスリップしたような生活の入口です。ごはん乾燥させた芯を主に木など使って火を起こしごはんを作ります。木の大きなまな板に大きな中華包丁、牡丹の絵が書いてある食器。 1×1㎡ほどのかまどの上に大きなそこの深い…

大連の賑やかなビジネス街の喧騒から、2時間ほど車に揺られて。
するとそこに中世の油絵さながらの光景が広がっています。

はるか遠くの方でなだらかに重なり合う丘、地平線にゆっくりと沈んでゆく夕日。
その刻頃、夕飯の支度を始める赫々家の煙突からでる白い煙。

そして暗闇から見える、家の明かり。笑い声。
そこはタイムスリップしたような生活の入口です。

ごはん

乾燥させた芯を主に木など使って火を起こしごはんを作ります。

木の大きなまな板に大きな中華包丁、牡丹の絵が書いてある食器。

 

1×1㎡ほどのかまどの上に大きなそこの深い丸い中華鍋が埋まっていてそこで豪快に料理を作ります。

炊飯器や浄水器電子レンジなども使いますが、機械を使うよりそちらが使い慣れているせいか、毎食大鍋も使います。

 

一番多くみられるのは、その中に網を張って余ったおかずを一気にすべて網の上で蒸して大きな電子レンジ代わりに使うようです。

出来上がりまで、30分くらいで大きな鍋のなかから湯気が出てきて芯から暖かいごはんができます。

 

 

田舎では都市に比べると、新鮮な食材が豊富にあり、食べ物に困ることがあまりありません。

豚肉や野菜を炒め煮たもの、大根と鶏肉の煮もの、キノコ、魚、エビ、米、漬物などとたくさんの種類が食卓に並びます。

 

基本的に大連の味付けは、日本の中華屋さんでいただくような感じです。

 

果物の種類もとてもたくさんあります。

柚子という名前の大きなグレープフルーツのようなもの、小さな洋梨みたいな形だけど味はしゃりとした梨、苺、ライチ、ドラゴンフルーツ、ぶどうやバナナ。食堂も複数あります。細切りにした鮮やかな
野菜のゴマダレサラダ、ピリ辛の火鍋、柔らかいにんにくの芽の炒め物、羊スープ。

 

 

みなテレビを見ながらご飯を食べたり、近所の人や仕事の休憩中に食べに来ます。

水は出ないので水筒やペットボトルを持参するか、白湯をお店からもらいます。

生活

 

いずれも農家が多いので自分の畑やビニールハウスの面倒を見に行きます。

大連はトウモロコシ畑をしている農家がほとんどです。

 

ビニールハウスの中では、さくらんぼ、苺、キュウリ、大きなピーマンやレタスなどいろいろな物を育てています。

農家さんは、年配の方がほとんどです。

 

道路に出ると、大きな三輪車の荷台に15メートルくらいの高さの荷物を積んだ三輪車のバイクが行きかったり、馬や牛を引く人がいたり。

 

その他にも、洗濯や掃除、買物など家事をします。道具や電子機器を買い、家の設備を自分で直す人もいます。DIYです。

大掛かりなものは業者に頼みます。時にはまた町に戻り、農作物を市場で売ったり。
自分で商売を始める人なんかもいます。土日はやはりお休みしている人も多いようです。

近所付き合い

そうこうしているところに、近所に住む住人や親戚がドアを勝手に開けて入ってきて井戸端会議なんかもよくあります。

中国では車を持っている人がかなり多く、都心に住む知り合いや親戚も車で乗り付けて入ってきます。
そんな行き来が週の半分以上あります。

 

ゆっくり寝たいなあと思って門を閉めていても、呼び声が聞こえて門を開けたりして、うかうか寝ていられません。

家族が都心におり、一時的に田舎の自分の家を時々管理しに来る人もいます。
ご飯を一人で食べていることを知ると、その友人を招いて一緒に朝ご飯や夜ご飯を食べます。

 

 

麻雀が好きな人も多く、夏になると外で皆マージャンをしたり誰かの家で麻雀をします。

 

夜になると、近所の人や家族で散歩したり、太極拳をしたり、走ったりしている人も多いです。

田舎の暗闇の中でも男女問わずぼやーと明かりをともしてみな銘々に好きな運動をしています。

 

個々の戸建ては非常に広いです。戸建てがポツンとあるというより、隣の家と隣の家の敷地がくっついており、地域のコミュニティーがあります。大連の都市もそうですが、田舎もとても穏やかで優しい人が多く、とてもひたしみやすいです。外国人慣れもしているので安心です。

 

ただ田舎に行くと言語も訛っており、中国語がとても聞き取りにくくなります。

イベント

その家で何か冠婚葬祭をやるというとき、朝から夜まで爆竹の音が鳴ります。

時期になると家畜の豚を皆にふるまう家が多くなります。自分たちで育て、さばき、料理します。

 

知り合いと朝から夜まで、さばくところから皆でたくさんの種類のご飯を食べたりお話をしたりお酒を飲んだり、パーティーをします。

もちろん遠くに暮らす都会の子供たちや仕事を終えた親戚、家族も駆けつけます。

新鮮でなかなか食べられないものや高級であろう霜降りの豚肉の部位などが当たり前に出てきます。田舎しか味わえない醍醐味です。

 

親戚ではない知り合いは、大体30分くらいすると帰るのがマナーでその家の者は、玄関まで見送ります。

 

親戚など夜は大体遅くても20時くらいまででお開きです。みなそれぞれの家に帰っていきます。

 

春節の時期もまた爆竹や飾りつけがあり一層鮮やかなものになります。(筆者は、これから体験します…)

住居

今住んでいる場所は、この字型の建物で何個も部屋があります。

 

しかし使っていない部屋が半分以上あり、時が止まってしまったような物置が何個もあります。

誰かが昔書いた日記や干したままの魚、古びた本棚。お祭りの道具。

 

床や壁、水回りなど新たにリノベーション加えてあるものも多いですが、どれもピンクや花を基調とした中国式のデザインです。どちらかといえばファンシーな雰囲気です。

 

人が居住する部屋には、(カン)と呼ばれる中国の昔ながらの作りの床暖房があります。昔からの作りで、どれだけ古い家でも設置されているように見受けられるものです。

部屋の大体三分の一位の広さで、腰くらいまでの高さのコンクリートの台があり、そこにみな座ります。靴を脱いでその上に上がります。

 

階段もついていないので小さな子供や、年配の方は上がれるかしら?と思いましたが年配の方はひょいと上がり、子供は一生懸命手と足をかけた後よじ登り、なれたものです。

外は零下であってもドアの開閉が少ない夜になると、室内は17度くらいになります。寝るときは毛布などいりませんし、中には半袖で寝る人もいるくらいです。

 

気候ですが、10月くらいまではパーカーで過ごせるくらい暖かいですが過ぎると突然寒くなり、外出時は膝まであるアウターがあるとおすすめですし、ズボン下にもう一枚スパッツなどを履いています。

買い物

少し行けばだいたい「超市」と書かれた商店がありいわゆるコンビニのようになんでも売っています。

 

野菜中心を販売しているお店、海鮮中心のお店。コピー機が置いてあるところなんかもあります。

果物や野菜の値段は日本の大体半分くらいの値段です。

 

 

大連は魚介類がとても豊富で、シャコや貝、エビなどみんなとても大好きです。

最近ではインターネットで物を買い、なんでも郵送で手元に届くのでとても便利です。

 

またアプリでライブ映像を見て買物する人も増えているようです。支払い方法も変化していてどんなに小さな商店や小さな出店であってもWE CHATというアプリでほとんど支払えます。

 

若い世代に限らずいろいろな世代がそれを利用しているのをよくよく見かけます。とっても便利です。

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