前もって現地の人に到着時刻、場所などを連絡しておく
現地の人とは具体的に、大家さんや迎えに来てくれる学校関係者などです。私の場合、留学エージェントを通してアパートを斡旋してもらったのですが、渡航直前で担当者が変わる、大家さんがメールを見ていないらしく返信がないなどいくつかトラブルがあり、事前に大家さんに到着時刻を伝えないままイタリアに到着してしまいました。その後、乗り継ぎのローマの空港でなんとか到着時刻を伝えることができましたが、着いた日から泊まる場所の心配をするのは辛いので、必ず日本にいるうちに連絡しておきましょう。
また、最近インターネットで通販を注文しようとして気づいたのですが、渡航前にアパートの住所としてエージェントから送られて来た住所の番地が間違っており、ずっと自分の住所を間違えていました。こういったケースも珍しいですが存在するので、どこで待ち合わせるかなども含めて話し合っておくとより良いと思います。
空港からの交通手段と到着場所を確認する
イタリアは観光地を除き、基本的にまだまだ英語が通じません。イタリア語が堪能ならそこら辺の人に聞けば分かることがあるのですが、最初はなかなか難しいと思います。また、イタリア人は親切なのですが、時に平気で間違ったことを教えてきます。そのため、事前に集められるだけの情報は集めていた方がいいです。
有名な都市ならばインターネット上に様々な情報がありますが、マイナーな都市になると、どうやって電車やバスに乗るのか、乗り場はどこなのかなどの情報は載っていません。調べても分からない場合は、現地で迷うことを覚悟して時間に余裕を持って行きましょう。
私は、まず空港の小さなインフォメーションセンターでバス停の場所を聞いたのですが、よく理解できず、事前に調べておいた空港から街までのバスのチケットをインターネットで購入しました。その後外に出て色々な人に聞き、なんとかバスを探し当て乗ることができました。しかし、到着した街のバス停が中心部から少し離れたところにあることを知らず、タクシーも見当たらなかった為、重いスーツケースを引きずり30分ほど歩かざるを得なくなりました。後から考えると、中心部から近いところに駅があるので電車で行った方がよかったな、と後悔しました。どの交通手段が一番良いかは吟味しておくと良いと思います。
通信手段の確保
個人的には、出来るだけ早く通信手段を確保すべきだと思います。私のようにあまり事前準備をしっかりしてこなかった人は特に、現地に到着するために電話やインターネットを使う必要が出て来ます。自分の事前準備の具合によって決めるといいでしょう。
留学の場合、現地の携帯を契約しようと考えている人が大半だと思います。私のオススメは、「日本でSIMフリーの端末だけ買ってイタリアでSIMカードを買う」です!イタリアでも端末は売っていますが、日本で買うことで初期設定や情報の引き継ぎが事前に日本語でできる上、SIMカードさえ買えばすぐ使えるようになるという点で時間の節約にもなるのでオススメです。
イタリアの携帯契約について少しお話すると、イタリアの携帯は基本的にプリペイド式が一般的です。前もっていくらかお金を入れて、4週間ごとに引き落とされるという形が多いです。私はTIMという携帯会社の「International 1000 Super」というプランを契約していますが、通信10GB/通話1000分で4週間ごとに約10€です。チャージ(ricaricaと呼ばれています)は、契約している携帯ショップ(私の場合はTIM)かタバッキ、スーパーのレジなどでもしてもらえることがあります。
私はローマのフィウミチーノ空港で国内線に乗り継ぎだったのですが、わざと乗り継ぎの時間を長めにとり、空港内でのTIMショップでSIMカードを買いました。土曜日の朝だったのですが、全然混雑はなく、15分くらいで携帯が使えるようになりました。フィウミチーノ空港で乗り継ぎの人にはすごく便利なので是非!
到着は平日の昼にする
航空便の都合にもよりますが、できるだけ現地到着は平日の昼がいいと思います。まず、なぜ平日がいいかと言うと、電車やバスの本数がある程度あるということ、スーパーなどが開いていることが挙げられます。特に日曜日は、交通の便数がかなり減るもしくは無くなるということがあったり、スーパーは13時で閉まったりということが大いにあり得るので注意が必要です。私は土曜の夜に到着したのですが、次の日が日曜日だったため空いている店が少なく、必要なものや食料を揃えるのにもう一日待たなければならなかったので、そういったリスクは頭に入れておきましょう。
次に、なぜ昼がいいかというと、治安と不安の問題です。私の住んでいる街はかなり治安の良い方ですが、それでも初めて来た時は何も分からなかったので怖かったです。大都市ならなおさら、夜は治安が悪くなる場合があるので、できるだけ避けた方が良いと思います。私は大家さんの家に行くのに道に迷い、電話も繋がらず、暗い中不安で泣きながら探しました。そんな無駄な不安を避けるためにも、日の出ているうちに到着できるようにするのが良いです。日が出ているだけで少し不安はなくなるはずです。もちろん、昼間であっても一般的な警戒は怠らないようにしましょう。また、外務省の「在留届」もしくは「たびレジ」を登録しておくと、現地で混雑が予想されるイベントの情報や治安情報がメールで配信されます。3ヶ月以上の滞在なら「在留届」、3ヶ月未満なら「たびレジ」を登録しておきましょう。
大家さんの家を探して、スーツケースを引きずり泣きながらも、「イタリアでは誰かに聞けば何とかなる」という話を信じていた私。道ゆく人に声をかけたのですが、彼らは土地勘のない観光客のヨルダン人夫婦でした。しかし、私が落ち着くのを待って、大家さんと連絡が取れるまで一緒にいてくれました。「もしダメそうなら私たちはここに泊まっているから来なさい」と優しく言ってくれ、本当に救われた気持ちでした。私の渡航はお世辞にも上手くいったとは言い難いですが、人の優しさに触れることが出来たという思い出になりました。しかし、やはりもう少し準備をしておけばよかったというのが本音です。
まとめ
この4点が私の考える渡航の際の注意点です。
- 事前に現地の人に到着時刻、場所などを連絡
- 空港からのより良い交通手段と到着場所の確認
- 早めの通信手段の確保
- 到着はできれば平日の昼
当たり前のことのように思われるかもしれませんが、渡航前にどれだけ準備できるかでスムーズに渡航できるかどうかが決まります!是非参考にしてみてください。